「ドネアが全盛期だったらならば、井上を粉々にしただろう」
さらに「井上は怪物ではなく、普通の選手だ。ただ良い選手というだけだ」と強調し、「井上が対戦した選手は、ほとんどキャリアを終えた選手ばかりだ。(井上と対戦時)ノニト・ドネアは全盛期ではなかったが偉大な選手だ。もしドネアが全盛期だったらならば、井上を粉々にしただろう」と続けた。
今年1月にバンタム級4団体の王座を返上した井上は、現在WBOスーパーバンタム級1位にランクされ、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)との対戦の可能性が高まっている。対戦が実現し井上が王座を獲得した場合、ネリも対戦候補のひとりとなる。
井上への挑発を繰り返すネリは、日本のボクシングファンには「問題児」と知られる。
17年8月にWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)に挑戦しTKO勝利で王座を獲得するも試合後にドーピング疑惑が浮上。18年3月の再戦では前日計量で体重を超過して世界王座をはく奪された。試合はネリが2回TKO勝利を収めた。山中がこの試合を最後に引退したこともありネリに批判が向けられた。