施設内のトイレで、若い女性がライターの火を高感度の火災報知器の下で点け、警報を作動させた様子を撮った動画がツイッターで取り上げられ、非難が相次いでいる。
その後、女性が通う高校を特定したとの情報が出回る騒ぎにまで発展した。この高校の教頭は、生徒かどうかは答えられないとしたが、「警察や教育委員会と連携して対応する方向です」と取材に答えた。
他の女性らから、「もっともっともっと」と声がかかり...
「皆さん、こんにちは」。学校の制服らしき服の上に黒いダウンを着た若い女性が、こうあいさつして、「今回はこちら」と言って、ライターを見せる。周囲には、別の女性が2人ぐらいおり、笑い声が起きた。
「人いる、人いる、人いる」と周囲から声が上がったが、すぐに「いなくなった、いなくなった」と合図が入った。
ライターを持った女性は、「じゃ、行きます。行きます」と切り出し、トイレの便器の上の方でライターのスイッチを押す。一瞬だけ火を点けるが、「あれっ?」と首を傾げた。周囲から「もっともっともっと」と声がかかると、また火を点けた。
その瞬間、ウィーンと報知器が鳴り出し、「イヤー!」と言いながら、笑って逃げようとする。警備員が笛を吹くような音が何回かし、女性らがはしゃぐところで動画が終わっている。
映像には、「このあと女の従業員がトイレきて 焦ってトイレ出たら警備員立っててバカ焦りしたよ」とのコメントが表示されていた。
この30秒ほどの動画は、2023年1月31日にツイッターで取り上げられた。スシローで醤油ボトルをなめるなどした迷惑行為の動画と比較しており、SNS上の投稿を転載したとみられる。
「警察や教育委員会と連携しながら対応する方向」
ネット上では、施設などへの業務妨害ではないかと非難の声が相次いだ。
女性が通っていると指摘された高校は2月2日、教頭がJ-CASTニュースの取材に対応し、動画の女性らが生徒かどうかについては、「個人情報になりますので、差し控えさせて下さい」と答えた。
ただ、動画投稿のことを知って、事実関係を確認していることを明らかにした。
「騒ぎになって、通常の業務ができずに困っています。他の生徒たちへの影響も心配しています。日ごろから一生懸命に生徒指導を行っていますが、事実だとすると、生徒への指導があると思います。警察や教育委員会と連携しながら、厳正に対応する方向にしています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)