東京都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されたメンバーが所属するメンズ地下アイドルグループの対応に疑問の声が上がっている。
逮捕されたのは、アイドルグループ「蒼天」に所属する翼さんと、「時雨」に所属する伊織さん。両グループの運営は同一だ。2人はファンの女子高生にわいせつな行為をした疑いがもたれている。
「2/1~2/5までお休みをいただきます」
所属事務所は事件が報じられた2023年1月31日、ツイッターで謝罪文を発表。あわせて、翼さん・伊織さんの2人を契約解除にしたと伝えた。
同日、事務所は「蒼天」「時雨」の両グループに関するお知らせを公開した。
「蒼天・時雨ですが2/1~2/5までお休みをいただきます」
5日間の活動休止に伴い「スケジュールに変更がございます」としており、1日以降に予定されているイベントは「蒼天」「時雨」の2グループを除いた形で決行するという。
お知らせに添付されていた文書では、活動休止中の1日・2日・3日・5日にも他の所属グループがライブイベントや撮影会などを行うとしていた。
「脱退させたら終わりじゃ無いからね」
事件を詳報した「文春オンライン」の1日付記事によれば、ファンの女子高生へのわいせつ行為は同じ事務所が経営するコンセプトカフェで行われたという。逮捕された2人の所属グループは、いずれもこのコンカフェで働いていたキャストからデビューしたという。
そうした中で出された、今回の事務所の発表。SNSでは疑問や批判が相次いでいる。
「犯罪者を出しておきながら普通に商売開始」
「5日間のお休みをいただきますで全現場決行するのつよすぎる」
「被害者への謝罪もないし、所属してた2名が逮捕されてる重要性を理解してなさそう。脱退させたら終わりじゃ無いからね」
メンズ地下アイドルをめぐっては、メンバーとの交流のために高額な料金を支払うケースがあるなど、社会問題化している。警視庁も1月31日のツイートで注意喚起したばかりだ。
「中高生が『メンズ地下アイドル』にハマり、家のお金の持ち出しやパパ活・援助交際などによりお金を稼ぎ、『推し』に貢いでしまうという相談が急増しています。過剰な『推し活』は、生活の乱れに繋がります」