寿司騒動めぐる過剰叩きは「暴力と紙一重」 スマイリーキクチの注意喚起に反響...本人に聞いた投稿の真意

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「炎上や私刑は1種のトランス状態になりやすい」

   キクチさんは1月30日、ツイッターで「SNSで学校名や名前などが拡散していますが、これが真実かデマか分かりません。例え事実であったとしても私刑は暴力と紙一重です。個人情報の拡散や学校への抗議、家族の晒し行為は危険です」と注意喚起した。

   この投稿は、2月1日までに1000件以上のリツイートや2400件以上のいいねを集め、「SNSに晒しても問題解決にはならない」「私刑が盛り上がっているのは寒気がする」という感想が寄せられる一方で、「まったくそうは思いませんね」「こういった晒しがあるからバカを抑制することが出来るのも事実」との声も上がっている。

   今回の一連の騒動について、キクチさんはどのように考えているのか。J-CASTニュースが詳しい話を聞いた。

   ――今回相次いでいる回転寿司の迷惑行為の拡散に対し、どのように考えていらっしゃいますか。

スマイリーキクチさん:あのような迷惑行為は誰が見ても不快に感じる、それは当然です。SNSで動画が拡散しています。情報の共有というよりも怒りの共感のように感じました。炎上や私刑は1種のトランス状態になりやすく、過激化することを懸念してます。

   ――この一連の騒動に対し、一番訴えたいことをお伺いできますでしょうか。

キクチさん:ネットで、「〇〇学校」や「〇〇」だと名前が書かれた瞬間、それが真偽不明であっても瞬く間に拡散する。そして拡散=事実として認知する人たちの多さに恐怖を感じました。

   ――迷惑行為を行った当事者に対して、どのように考えていらっしゃいますか。

キクチさん:軽い気持ちでやった後には重い責任が待っていることを自覚してほしい。迷惑行為をやった当事者だけでなく、撮影してSNSに拡散した人や、まわりであおった人も同列の責任を背負うべきだと思います。

SNSを見ていると、学校に抗議の電話をしたとツイートする人もいました。実際に学校に抗議の電話が殺到すれば、通常の学生生活を送れない生徒もいますし、学校も業務ができません。個人の問題ですが、組織全体の責任と捉えている人も多く、学校名の拡散や口コミに悪評がたくさん書かれています。デジタルタトゥーは自分だけの問題はなく、関わる人たちにも飛び火します。4月に入学する生徒にも影響があるかもしれません。その責任をどのように償うか。考えて欲しいです。
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