スピッツが打ち明けた「強い危機感」 ライブ集中問題の改善へ...新ツアーで始める「2つの対策」

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   4人組ロックバンド・スピッツが2023年2月1日、2年ぶりとなる全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR 2023-2024(仮)」を開催すると発表した。

   今回のツアーでは「新たな試み」をするとして、平日のチケット料金を休日よりも安くする変動価格制の導入をアナウンス。音楽ファンから「あまりに徳が高すぎる」「素晴らしい」などと絶賛されている。

  • スピッツ公式サイトより
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「平日公演のチケット料金を一番安く設定させていただきます」」

   スピッツは公式ホームページで、全国ツアーの詳細と同時に、「チケット料金と開演時間の設定に関するご案内」とする長文の文書を公開した。

   「今回のツアーから、チケット料金の設定に関して新たな試みを導入させていただきたいと思います」と切り出し、

「今、日本のライヴ事情は土日祝日にお客さんがもの凄く集中してしまうという現実に直面しています。特に土曜日への集中が顕著です。開催する側もなんとか土日祝日に行ないたいという考え方の興行がとても多くなっています」

との課題意識を吐露。こうした状況に「強い危機感を覚えていました」とした。

   スピッツは平日公演を積極的に行ってきたなどとして、「今回から平日公演のチケット料金を一番安く設定させていただきます」と伝えた。「段階的に、次が日曜・祝日、土曜日が一番高いという形です。アミューズメントパークや宿泊施設、航空券などの世界ですでに行なわれている、需要と供給に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングの一種と考えていただければと思います」と説明している。

「今回の試みが正解かどうかの結論はまだ先になるとは思います

   続けて「平日の公演はすべて19時開演にさせていただきます」と打ち出し、「今まで多く行なってきた18時30分開演から30分遅くすることにより、『開演時間に間に合うならライヴに行こう』と思ってもらえる人が増えることが重要であり、その可能性は十分にあると考えた結果です。もちろん、都市部以外では公共交通機関などの問題でアンコールを待たずに会場を後にしなければならない方が増えることも考えられますが、それよりも本編を最初からしっかりと観ていただきたい、それが可能な方たちが増えるのなら、という思いを実践に移した格好です」とその理由を丁寧に伝えている。

   また、「多くの町では1公演のみの開催になります」とし、「それが土日祝日の場合、他の町の平日公演よりもチケット料金が否応なく高くなります。その町に限れば、選択の余地はなくなることになるわけです。今回の発表に戸惑う方は少なからずいらっしゃると思っています。ですが、今回が第一歩なのです。今後、スピッツのツアーは全国どこでも平日が一番安く土日祝日はそれよりも高いという形になると考えていただければと思います」と理解を求めた。

   「今回の試みが正解かどうかの結論はまだ先になるとは思います」としつつ、「これを機に全国で生のエンターテインメントに触れられる機会を増やしたい、それには限られた会場での土日祝日開催という現状を変え、平日の開催を増やしていくことが必要という思いのもと、最善の形を探り続けていきたいと考えています」とつづっている。

   この発表についてSNS上では、「本当に素晴らしい試みだと思います!」「あまりに徳が高すぎる」「これが『目からウロコ』ってやつか...」「めちゃファンのこと考えてくれてるやん...」など音楽ファンからの絶賛の声が相次いでいる。

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