凍結予防機能で「雪だるまがダンス」...給湯器の謎アニメ話題 製造元もびっくり、廃盤品の「激レア演出」だった

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激レアな表示条件

   取材に対し、リンナイの広報担当者は、東京ガスから発売された「IBR-A08A-BGISV」と、リンナイブランドとして発売された「MC-180VC」で見られるアニメーションだと述べる。どちらも現在は廃盤で、現在販売中の製品では見ることができないという。

   アニメーションを採用した理由について次のように説明する。

「凍結予防運転時は寒い冬の時期にしか動作しないため、このアニメーションもめったに見る機会がないものです。開発を担当した(株)ガスターのデザイナーが、寒さが厳しい時でもお客様に楽しんでいただける瞬間を作りたいという想いで、このアニメーションを採用しました」

   広報担当者によれば、特殊な条件が重なったときにしか見られないアニメーションだとして、関係者たちは目撃できた人がいたことに驚いているという。そもそも凍結予防運転は、極度に寒い日でなければ作動しない。

「製品に搭載された温度センサー(サーミスタ)が外気温を検知しています。この値が一定値を下回った際に凍結予防運転が開始されます。この凍結予防運転では、製品内部のヒーターが作動して製品内部を暖めたり、ポンプを駆動させることによって、配管の水が凍らないようにしています」

   この動作は一定の間隔を設けて行われるため、寒い日に常に動いているわけではない。さらにリモコンの電源をオフにしているときに限り、雪だるまのアニメーションが始まるという。

   広報担当者は「寒い日に給湯器を切ったまま浴室に行く機会は少ないでしょうし、作動するほど冷え込むのは朝か夜であることが多いので、実際に見ることができるのはかなりレアです」と話した。

   アニメーションは、ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」のフィナーレ「One」をイメージして作成したという。

「生み出してから既に10年以上が経過していますが、令和の時代に注目され驚きと共に大変うれしく思っています」

   

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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