サッカーの元日本代表監督バヒド・ハリルホジッチ氏(70)が韓国の次期代表監督候補に挙がっている。
韓国代表は2018年から4年間、パウロ・ベント監督(53)が指揮を執り、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会でベスト16に進出。大会終了後にベント監督が退任し、協会は後任者探しを行っており、地元メディアによると複数の外国人が候補に挙がっているという。
W杯本大会前に3度解任された過去
韓国スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB)は2023年1月31日、次期代表監督の特集記事を組み、候補に挙がっているハリルホジッチ氏とホセ・ボルダラス氏(58)をそれぞれ独自に分析した。
ハリルホジッチ氏は過去コートジボワール、アルジェリア、日本、モロッコの代表監督を歴任し、いずれもW杯出場に導いている。
代表監督として10年W杯南アフリカ大会、14年W杯ブラジル大会、18年W杯ロシア大会、22年W杯カタール大会と4大会連続で出場権を獲得しているが、協会や選手との衝突などが原因でW杯本大会前に3度解任された過去がある。
W杯予選から本戦まで指揮を執ったのはアルジェリア代表監督時代の14年ブラジル大会のみで、この時はチームをベスト16に導いた。
解任された理由の大半は選手との関係悪化
もうひとりの候補者であるボルダラス氏は代表監督の経験がなく、これまでスペインの国内クラブの監督を務めてきた。21-22年シーズン途中までバレンシアの監督を務め、同クラブに所属していた韓国代表MFイ・ガンイン(21)を指導した経験がある。
スポーツソウルは、ボルダラス氏は韓国代表の中心選手となり得るイ・ガンインをよく理解している指導者という点において国内で注目を集めていると解説した。ただ代表監督の経験がないため、協会が新監督に選出した場合、試行錯誤は今まで以上に多くなるだろうと指摘した。
一方、ハリルホジッチ氏は日本代表監督を経験しておりアジアのサッカーの特性をよく知っているという長所があるとしつつ、過去に代表監督を解任された理由の大半は選手との関係悪化だったと説明した。
そしてハリルホジッチ氏は不安要素を抱えていると判断しなければならないとし、特に魅力的でないというのが事実だと強調した。そして次期監督選出にあたり協会は十分な国際競争力を持つリーダーを探さなければならないとの見解を示した。