岸田文雄首相の長男で政務秘書官を務める翔太郎氏(32)が、首相の欧米歴訪時にお土産を購入していたことをめぐり、野党から批判が出ている。
主に問題視されているのが「公務として」「公用車を使って」お土産を購入している点だ。外遊先でのお土産購入は民主党政権でも行われていた慣習だが、今回の事案を機に、慣習そのものを見直すべきだとの意見も出始めている。
「空いている時間にお土産を買うのはいいけど、公務というのは...」
例えば2023年1月31日の衆院予算委員会では、立憲民主党の後藤祐一衆院議員が
「プライベートのお土産を買うために、岸田翔太郎総理秘書官が、官用車を使ってハロッズデパートへ行って、お土産を買ったということですよね?うなずいてらっしゃいます、総理。で。プライベートなお土産を買うことは、総理秘書官の公務ですか?公私混同じゃないですか?」
と質問したのに対して、岸田氏は次のように答弁した。
「総理のお土産を買うということについても、誰がやるかということを考えた場合に、(事務秘書官ではなく)政務秘書官が対応するというのは、現実、あるのだと思う。そういった形でお土産を買ったと認識している」
岸田氏は、お土産の購入はポケットマネーによるものだったとする一方で、「政務秘書官の本来業務に含まれうると考える」。つまり、公務に含まれるとの見方を示した。この答弁に対して、後藤氏は次のように批判。政務秘書官が首相のお土産を買うこと自体は「あり」だが、それを公務と位置づけることを問題視した。
「買うのは『あり』だと思いますよ?ちゃんと公務をしていて、空いている時間にお土産を買うのはいいけど、公務というのは、総理、いかがなもんですかねー?」