プロボクシングの興行を手掛けるプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)が2023年1月31日、WBC世界フェザー級暫定王座決定戦の概要を発表した。
同決定戦は3月4日に米カリフォルニア州で行われ、同級1位ブランドン・フィゲロア(米国、26)と同級3位マーク・マグサヨ(フィリピン、27)が王座を争う。
井上、フルトン映像をすでにチェック
フィゲロアは元WBA・WBC世界スーパーバンタム級王者で、対するマグサヨは元WBC世界フェザー級王者。戦績はフィゲロアが23勝(18KO)1敗1分けで、マグサヨが24勝(16KO)1敗。
WBC世界フェザー級王座を保持するレイ・バルガス(メキシコ、32)は2月11日に世界3階級制覇をかけてWBC世界スーパーフェザー級王座決定戦に出場する。バルガスが決定戦に勝利した場合、フェザー級王座を返上する可能性がある。
WBC世界フェザー級暫定王座決定戦には当初、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)の出場が見込まれていた。複数の米ボクシング専門メディアは、過去に勝利しているフィゲロアとの再戦の可能性に言及していた。
暫定王座決定戦出場を見送ったことで選択肢がひとつ減り、フルトンの次戦は保持する2つの王座の防衛戦の可能性が高まった。
防衛戦の有力候補に挙がっているのが元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)だ。米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は、井上との対戦に合意したと報じている。
スポーツ紙などの報道によると、井上は1月31日に都内で行われたテレビ収録に参加し、陣営がフルトン側と交渉をしていることを明かした。すでにフルトンの映像はチェック済みで頭の中でイメージしているという。
ESPNによると、井上、フルトン両陣営は5月の日本開催を目指している。