「人目がない状況では不正が起きるのは想定できる」
米川氏は「人目がない状況では不正が起きるのは想定できる」とし、「省人力化は企業側のメリットは大きいが、客側にはデメリットしかないということが露呈した」と分析。企業は不正が起きにくい環境を新たに構築する必要があると述べた。
タッチパネルが導入される以前、回転寿司へのクレームは「注文品が届かない」「注文品が遅い」「注文品が間違っている」といったものが多かったという。これらを解決するためにタッチパネルと特急レーンを開発・導入したと、米川氏は説明する。給茶機も同様に、客のクレームを解決するために進化してきたとしている。
今回相次いでいる回転寿司の迷惑行為に関し、不正が起きない状況を機械で作り出すことは十分に可能だとしつつも、米川氏は「開発されるまでに時間は当然かかるし、莫大な費用が発生するため、企業としては頭が痛いところだろう」と述べている。