お笑いコンビ・EXITの兼近大樹さんが2023年1月31日、自身の過去をめぐる一部報道にツイッターで言及し、「その熱は、被害者を減らす方に使って」と理解を求めた。
兼近さんをめぐっては、全国で起きた連続強盗事件の指示役とされる「ルフィ」を名乗る男との過去の接点が一部で報じられていた。報道では、10年以上前に兼近さんが逮捕(不起訴)された札幌の窃盗事件で、この男も一緒に逮捕された、と伝えられている。
「加害者を減らす事で被害者は減ります」
兼近さんは31日未明にツイッターに「お騒がせしすぎてますので、コメントくれたら質問に答えていきます!!」と投稿した。
また、文書が書かれた画像も公開し、その中で、具体的な中身には触れなかったものの、報道について「多少脚色されたデマもありながら、ほとんどが既に公表している事実で、当たり前とは程遠い想像を越えたイカれ少年期を過ごしていましたため、弁明の余地もありません」と認めた。
さらに兼近さんは「因みに今もアルファベットすら出来ず、1桁の掛け算もままなりません。普通なんて知らない人生を生きてきましたがそんな奴が小説を書きました。1人の人間が犯罪に手を染めていく過程が描かれています」と、2021年に発表した小説「むき出し」(文藝春秋)を引き合いに。そのうえで、
「理解できない、何故こんな奴がこの世にいるのか、死ね、社会に出るな、で終わらせずに知ってください」
「それが被害者も加害者も減らし、分断をなくす一歩になります!」
と呼びかけた。
さらに兼近さんは、「あなた達が俺を殺しても、世界は何も変わりません」と自身への批判について触れ、「皆、被害者の助けになるための活動は当然してると思いますが加害者を減らす事で被害者は減ります」と指摘。「そして皆様のその熱は、被害者を減らす方に使ってくれたら嬉しいです」とつづっていた。
兼近さんはこの投稿について、フォロワーらから届いたリプライにも応じている。
その中では、「ルフィが今後更生することは可能と思いますか?」という質問にも返答。「低いと思います!更生して欲しいと思ってますかね?戻ってきても社会的孤立確定です」とし、
「そんな人を生み出さないように取り残さないように恵まれない家庭支援や教育的な支援、最後に更生の支援の順番でやっています!地域格差や貧困格差にも目を向けています! でも放っておくのも違いますよね、、」
と複雑な心境をつづっていた。
また、「ルフィ」と呼ばれる男との過去の接点を引き合いに、「活動は控えられるべきでは?」との指摘がリプライで送られると、
「絶対に控えません!疲れたら辞めますし、いつか死にます!けど、それまで残せる事も誰かを救う事もできます!やらかした過去を言い訳にして何もせず死ねますか?本気でそう思ってくれるなら俺に絡む時間、被害者を救う時間にして欲しい!沢山の機関があります!
一緒に活動をより活発にしましょう!」
と返していた。