「嵐」の櫻井翔さん(41)が主演する「大病院占拠」(日本テレビ系)の第3回が2023年1月28日に放送される。同ドラマでは病院を占拠した武装グループが鬼の仮面を着けており、正体不明という特徴的な設定が話題だが、第3回の予告では鬼たちが仮面を外そうとするシーン含まれており、視聴者の間で話題となっている。
登場人物が仮面を着けている設定のドラマが複数
今期は登場人物が仮面を着けている設定のドラマが複数見られる。俳優の妻夫木聡さん(42)主演の「Get Ready!」(TBS系)では「仮面ドクターズ」なる医療集団が主人公であり、高度な医療を提供する一方で法外な治療費を請求するという設定が耳目を集めている。また、「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系)の第2回には「NEWS」の増田貴久さん(36)が仮面の音楽家として登場。正体を現すや、ツイッターでは「待ってましたまっすー!」といった反響が相次いだ。「Get Readyといい夕暮れに手をつなぐといい大病院占拠といい、今期ドラマで仮面流行りすぎ」といった声も上がっている。
こうした「仮面劇」はブームになり始めているのだろうか。「ネットと朝ドラ」の著書で知られるドラマに詳しいライターの木俣冬氏はJ-CASTニュースの取材に対し、「ブームになったら面白い気もしますが、そうなったら世も末でしょう(笑)」と答えつつ、
「ただ、人は皆、社会的仮面(ペルソナ)を着けているという哲学的な意味合いで現代を批評的に描くアイテムとしては、目新しくはないけれど、あってもいいとは思います」
と理解を示す。併せて、
「仮面劇はそもそも演劇の基本です。ギリシャ劇にはじまって能、狂言は仮面をかぶり、遠くから見ても喜怒哀楽、善人悪人をわかりやすく表現しました」
と演劇の歴史的な背景も指摘する。
「3作まとめて見ると面白い」
木俣氏は「大病院占拠」では医者が人質になっており、その身柄を拘束している鬼が仮面を着けている一方、「Get Ready!」では医者が仮面をつけていて、それ以外の人物は着けていない点が対照的であると指摘。一方で、共にTBS系で放送されている「Get Ready!」と「夕暮れに、手をつなぐ」は、どちらのドラマのプロデューサー陣にも植田博樹氏が名を連ねていることをあげ、「3作まとめて見ると面白いという、偶然かもしれないけれど仕掛けのように見えて楽しめますよね」と解説する。
仮面を着けるドラマ演出のプラス面として、木俣氏は新型コロナウイルスの感染予防策でマスクをつける代わりに仮面をかぶるアイデアが出たという可能性を指摘しつつ、「万が一、出られなくなった場合に代役をやってもらいやすいという苦肉の策ではないでしょうか(笑)」と制作側の考えを推測した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
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— TBS日曜劇場「Get Ready!」【第4話は1/29(日)よる9時放送????】 (@getready_tbs) January 25, 2023
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