2023年3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を率いる栗山英樹監督が1月26日に会見を行い、出場選手30人を発表した。1次ラウンドで日本と同組の韓国では各メディアが速報し、注目度の高さをうかがわせた。
田中、坂本、菊池らベテラン勢は代表外れる
韓国メディア「OSEN」(WEB版)は、21年に開催された東京五輪の代表メンバーと比較し、「東京五輪と比べると大々的な変化があった」と驚きを持って伝えた。
日本が金メダルを獲得した東京五輪は24人が代表に選出され、その中で今回のWBCメンバーに入ったのは10人だけだった。
東京五輪に続いて代表入りしたのは、山本由伸投手(オリックス)、伊藤大海投手(日本ハム)、栗林良吏投手(広島)、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)、源田壮亮内野手(西武)、山田哲人内野手(ヤクルト)、村上宗隆内野手(ヤクルト)、吉田正尚外野手(レッドソックス)、鈴木誠也外野手(カブス)、近藤健介外野手(ソフトバンク)。
同メディアは、東京五輪で金メダルに導いた田中将大投手(楽天)、坂本勇人内野手(巨人)、菊池涼介内野手(広島)、柳田悠岐外野手(ソフトバンク)らベテラン勢がWBC日本代表から漏れ、佐々木朗希投手(ロッテ)をはじめ高橋宏斗投手(中日)、宮城大弥投手(オリックス)、戸郷翔征投手(巨人)ら若手が代表入りしたと解説し、世代交代を強調した。
「日本は国際大会ごとに新しい顔が非常に多い」
韓国では元大リーガーで国内リーグSSGランダースに所属するチュ・シンス外野手のWBC日本代表に関する発言が注目を集めた。
複数の地元メディアによると、チュは米テキサス州の韓国系コミュニティのラジオ番組に出演した際、日本代表と自国代表を比較し「日本は国際大会ごとに新しい顔が非常に多い」と、韓国の世代交代の遅れを指摘。番組では韓国代表の選考について苦言を呈す場面もあったという。
チュの一連の発言はインターネットで物議を醸したというが、「OSEN」はチュの言葉通り今回の日本代表チームは東京五輪と比べると大々的な変化があったと指摘した。
一方の韓国は東京五輪メンバー24人のうち13人がWBC代表に選出された。同メディアによると、依然としてベテラン勢の比重が大きいが、25歳以下の若手も数人選出されたという。注目の日韓戦は3月10日に東京ドームで行われる。