熾烈だった侍ジャパンの「二塁手争い」 牧秀悟・山田哲人が選出も...有力2選手が代表漏れに

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   侍ジャパンの選考で最も頭を悩ませるポジションが、二塁だろう。栗山英樹監督は牧秀悟(DeNA)、山田哲人(ヤクルト)を選出した。

   牧はミート能力と長打力を兼ね備えた強打者で、DeNAの4番を担っている。プロ2年目の昨季は打率.291、24本塁打、87打点をマークした。山田は昨季打撃不振に苦しんだが、国際舞台に強い。前人未到のトリプルスリーを3度獲得した能力は抜きん出ている。コンディションさえ整えば、中心選手として稼働するだろう。

  • 栗山英樹監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
    栗山英樹監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
  • 栗山英樹監督(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

菊地・浅村が選外に

   一方、侍ジャパンの常連が落選する結果となった。

   菊池涼介(広島)は二塁手部門で歴代最多の10年連続ゴールデングラブ賞を獲得。打撃も小技だけでなくパンチ力があり、相手バッテリーは厄介な存在だ。侍ジャパンでは17年のWBCに出場し、初優勝を飾った19年のプレミア12でも守備力を買われ、山田をおしのけて二塁でスタメン起用されるケースが多かった。21年の東京五輪も金メダル獲得に貢献したが、今回のWBCではメンバー入りしなかった。

   球界を代表する強打者の浅村栄斗(楽天)も選出外となった。勝負強い打撃で本塁打王1度、打点王2度獲得。本職の二塁だけでなく、一塁も守れることから侍ジャパンでは複数のポジションを守っていた。プレミア12では7試合出場で打率.360、10打点と活躍し、東京五輪でも中心選手の1人だったが、自身初となるWBC出場は叶わなかった。

   スポーツ紙記者は「菊池、浅村が能力的に劣っているわけではなく、代表に入っても不思議ではない。監督が目指すチームの方向性がありますし、本人たちは気持ちを切り替えているでしょう。二塁は他にも吉川尚輝(巨人)、外崎修汰(西武)、三森大貴(ソフトバンク)と良い選手が多い。彼らも今後は侍ジャパンに入る可能性が十分にある」と期待を寄せる。

   WBCでは二塁でポジションが重なる牧、山田をどのように起用するか。栗山監督の手腕が注目される。(中町顕吾)

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