2023年3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を率いる栗山英樹監督(61)が1月26日に会見を行い、出場選手30人を発表した。投手15人、野手15人がそれぞれ選出され、5人の現役大リーガーが代表入りした。
1次ラウンドで日本と同組の韓国では、各メディアがライバルとなる日本代表メンバーを速報した。
栗山監督は優勝だけが目標
韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「日本代表監督『優勝だけが目標』、記者会見で韓国言及『0回』」とのタイトルで記事を公開した。
記事は「優勝を狙う日本は韓国に関心がなかった」と書き出され、栗山監督が警戒しているのは「17年大会で優勝した米国と13年大会で優勝したドミニカ共和国だ」と伝えた。
韓国は国際大会で長らく低迷が続きWBCでも結果を残せず、2大会連続で1次ラウンド敗退している。今大会はベスト4を目標に掲げ、現役大リーガーのキム・ハソン内野手(パドレス、27)、チェ・ジマン内野手(パイレーツ、31)、トミー・エドマン内野手(カージナルス、27)らを代表に招集した。
国内組は08年北京五輪代表で数多くの国際大会の経験を持つベテラン、キム・グァンヒョン投手(34)や昨季、国内リーグ打撃部門で5冠を獲得したイ・ジョンフ外野手(24)が代表入りし国内での期待が高まっている。
地元メディアは連日のようにWBC関連の特集記事を組み、ライバル日本に関する記事も少なくはない。3月10日に行われる日韓戦の注目度は高いだけに、同メディアは栗山監督が会見で韓国に言及しなかったことに不満を抱いたようだ。
一方、大リーグで活躍するダルビッシュ有投手(パドレス、36)、大谷翔平投手(エンゼルス、28)や昨季56本塁打をマークした村上宗隆内野手(ヤクルト、22)らを擁する日本と韓国の実力差を指摘するメディアもあり、1次ラウンドは日本に次ぐ2位通過と予想するものもある。
スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)によると、WBC韓国代表のイ・ガンチョル監督(56)は1月16日に行われた会見で「全ての方々が危機にあると言っているが、危機をチャンスにする。若手とベテランが入り混じった代表チームで出来るだけ多くの試合ができるように準備して頑張りたい」と抱負を語ったという。