国交省「状況を確認する余地はあると考えている」
タイヤにチェーンを巻いていなかったことについては、こう説明した。
「バスは、チェーンの必要がある路線を走っていませんでした。坂のある郊外の一部路線では、チェーンを巻いていますが、平らな市街地については、チェーンは必要がないとの認識です。起伏は若干ありますが、坂はほとんどありません」
今回のバスは、西日本JRバスに業務委託しており、運転手は同社の所属だった。
同社の広報室は1月26日、取材に対し、「確かに、転倒などをしてしまう可能性があると思います」と答えたうえで、「自然とお手伝いをする通行人の方が集まったため、バスを停車したまま救援を呼ぶ取り扱いにはなりませんでした」と説明した。
バス会社の指導に当たる国交省の近畿運輸局京都運輸支局の輸送部門担当者は26日、取材にこう話した。
「バスを押すことが危ないと判断する基準がありませんので、お答えすることは難しいです。チェーンについても同様で、大きな事故になれば関係する余地はありますが、警察の判断になると思います。ただ、積雪による運休状況がまとめて報告されることになっていますので、状況を確認する余地はあると考えています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)