「頼んだわけではなく、10人ぐらいが自主的に集まった」
現場に居合わせたという人が1月26日、J-CASTニュースの取材に次のように話した。
「出勤時にたまたま、バスのタイヤが空回りしているのを見ました。高校生らしき人がバスを押すと、次々に通行人の方が集まっていました。バスが脱出するまで、4分足らずだったと思います。そのときは、危ないと言う人はいませんでしたが、後から考えると、危険な行為だったかもしれません。バスの方は、近寄るなと言う必要もあったと思いますが、あまり責めるとかわいそうな気もして、複雑な気持ちになりますね」
バスを運行する京都市交通局の運輸課は26日、当時の状況について、交差点で停車した後、青信号で発進しようとすると、バスの後輪が空転したと明かした。
「通行人の方には、こちらから頼んだわけではなく、10人ぐらいが自主的に集まったと聞いています。バスがバックするような斜面ではなく、運転手は、ちょっと押してもらえば走り出せるとの判断だったのだと思います。ただ、本来なら、『危ないので、離れて下さい』などと言うべきだったかもしれません」
バスのそばにいた別の乗務員は、後続していた他系統のバス運転手だったとした。今回は、通行人の手助けで脱出したが、スタックしたときは、近くの営業所から人が出ることになっているという。