ネリ、WBCスーパーバンタム級挑戦者決定戦へ 井上尚弥の対戦相手に急浮上

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   プロボクシングの元世界2階級王者でWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(メキシコ、28)が2023年2月18日にWBC同級挑戦者決定戦を行う。米ゴールデンボーイ・プロモーションズが1月25日に発表した。

   対戦相手は同級2位のアザト・ホバニシャン(アルメニア、34)で、勝者は同級王座を保持するスティーブン・フルトン(米国、28)への挑戦権を得る。

  • ネリ選手(写真:REX/アフロ)
    ネリ選手(写真:REX/アフロ)
  • ネリ選手(写真:REX/アフロ)

過去に世界戦で体重超過の失態も

   ネリは17年8月にWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳、40)に挑戦し4回TKO勝利を収め王座獲得。18年3月の再戦では前日計量で体重を超過し、リングに上がる前に王座をはく奪された。無冠となったネリは試合で山中を2回TKOで下すも、WBCから無期限の資格停止処分を受け、その後、6カ月間の資格停止に変更された。

   スーパーバンタム級に転向した20年9月にWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦に勝利し王座を獲得。21年5月にWBA世界スーパーバンタム級王者ブランドン・フィゲロア(米国、26)と王座統一戦を行い、7回KO負けを喫し王座から陥落した。

   22年2月の再起戦でWBC世界スーパーバンタム級シルバー王座を獲得。WBCの同級ランキング1位に昇格し世界王座返り咲きのチャンスを得た。

   WBC王者フルトンはWBO王座も保持しており、元世界バンタム級4団体統一王者でWBO世界スーパーバンタム級1位・井上尚弥(大橋、29)と対戦する可能性が高い。米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は1月18日に井上、フルトン陣営が対戦合意に達したと報じ、5月に日本開催を目指している。

   ネリが挑戦者決定戦に勝利すればWBC王者への挑戦権を得る。井上対フルトン戦が実現し、WBC王座を獲得した場合、次戦の選択肢は複数あるが、指名挑戦権を有するネリとの対戦の可能性もある。

   ネリの戦績は33勝(25KO)1敗。ホバニシャンは21勝(17KO)3敗。

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