井上尚弥の衝撃発言に「こいつは何を言ってるんだ」 元世界王者が驚いた「意外な一面」とは

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   プロボクシングの元世界2階級制覇の京口紘人(ワタナベ、29)が2023年1月24日にユーチューブチャンネルを更新し、元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)の秘話を披露した。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「話をしていて衝撃だったのがひとつあって」

   京口と井上は同学年でともにアマチュア経験を経てプロデビューしている。プロ入りは井上の方が4年早く、京口がプロデビューする前の14年6月に最初の世界タイトルを獲得している。両者は複数の階級を制覇しており、京口はミニマム級、ライトフライ級、井上はライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級を制している。

   井上と親交のある京口は、今年1月に行った新年会での「衝撃」エピソードを明かした。

   京口は「話をしていて衝撃だったのがひとつあって」と切り出し、井上とのやりとりを語り出した。

「(井上は)バンタム級で4団体統一したじゃないですか。ライトフライ級取ってスーパーフライ級取ってバンタムで3階級制覇して4団体統一王者になったじゃないですか。なのに『俺さ、バンタム4団体統一したけど自信持てないんだよね』って。どういうことってなるじゃないですか。『スーパーバンタム級で4団体統一できれば多分自信持てると思うんだよね』と。こいつは何を言ってるんだと」

   プロキャリア24戦のうち19戦が世界戦で、バンタム級においては主要4団体の世界王者をKO・TKOで破り王座を統一。海外の専門メディアが設定する階級を超えた最強ランキングのパウンド・フォー・パウンド(PFP)では常に上位にランクされている。世界的「モンスター」の「自信持てない」発言は、京口にとって大きな衝撃だったようだ。

「フルトンはでかいと言ってた」

   新年会で井上は対戦候補のWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)に言及したという。

   現在、WBO世界スーパーバンタム級1位にランクされる井上は、同団体王者フルトンへの挑戦権を持つ。米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は1月18日、井上、フルトン陣営が今春に日本で対戦することに合意したと報じた。5月開催を目指している。

   京口は「(井上は)フルトンはでかいと言ってた」とし、「サイズのことを気にしていた。体を作らないといけないと言っていた。フィジカル面とか。メディアにも『体を大きくする』と言っている」と明かした。

   プロキャリアをライトフライ級(48.9キロ)でスタートした井上の身長は165センチでリーチは171センチ。一方、55.3キロリミットのスーパーバンタム級を主戦場としてきたフルトンは身長169センチ、リーチ179センチと、いずれも井上を上回る。

   京口はボクシングに対してストイックであくなき向上心を持つ井上と話をしていて「こっちが恥ずかしくなった」とし、「井上尚弥は19回(世界戦を)やっている。それだけのことをやっているのにまだ自信持ててないんだと。衝撃だった。スーパーバンタム級にかける思いが尋常じゃないなと思う」と率直に語った。

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