ビーズクッションを着用できる商品「着るビーズクッション」が注目を集めている。丸くもっちりとしたクッションを着たまま、座ったり転がったりすることができるという。ツイッターでは着用時のビジュアルなどから話題となり、「なんで着ようと思ったの?!」などと驚く声が寄せられている。
J-CASTニュースの取材に対し、開発した有限会社タキコウ縫製(愛知県岡崎市)の広報担当者は、「いつでもどこでもダメになれるクッション」をコンセプトに開発したと明かす。
「今年の頭から販売し、まったく売れていませんでした」
ビーズクッションは、中材のビーズの流動性で座る人に合わせた形になる。一度腰を下ろすと動きたくなくなるとして、SNSを中心に「人をだめにするクッション」「人をだめにするソファ」などと人気を博しており、さまざまなメーカーから販売されている。
[着るビーズクッション」は2023年1月上旬、タキコウ縫製が自社のビーズクッションブランド「ハナロロ」から発売した。ツイッターで24日、アニメグッズや雑貨などを紹介するアカウントが取り上げたことをきっかけに大きな注目が集まった。紹介するツイートは2万9000件のリツイート、7万300件を超える「いいね」が寄せられている。
「もう、家出る気ゼロやん...」
「ビーズクッションを着るという発想はございませんでした...」
「これは私の部屋着にぴったりだ。買おうかな」
着るビーズクッションは、ワンピースのように被って着用できる。色味はモスグリーン、ナチュラルベージュ、モカ、チャコールグレーの4種類。
顔と手足を出して立ち上がると、底にビーズがたまりナスのような形になる。座ったり寝っ転がったりすると、姿勢に合わせて形を変える。座ったときにお腹の上に残ったビーズは、携帯や本を持つ腕を支えることもできる。脱いだままクッションとしても使用可能だそうだ。
タキコウ縫製の広報担当者・滝川昇吾さんは25日、取材に対し「今年の頭から販売し、まったく売れていませんでした」と明かす。しかしツイッターで紹介された影響か、いきなり注文が入り在庫切れに。投稿が話題になった翌日の25日11時に在庫を補充した結果、累計30個売れたとのことだ。