阪神で二塁コンバートも...WBC侍ジャパンでは遊撃か 中野拓夢に心配の声「調整が難しい」

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   2023年3月に開催されるWBCで、阪神・中野拓夢が日本代表「侍ジャパン」に内定したことが報じられている。西武・源田壮亮と共に遊撃で起用される可能性が高いが、阪神を取材するスポーツ紙記者は複雑な表情を浮かべる。

「今年から就任した岡田彰布監督は中野を二塁にコンバートさせる方針で、2月の春季キャンプでは遊撃の練習をさせないことを明言している。慣れ親しんだポジションなので、侍ジャパンで遊撃に入ってもスムーズにできると思うが、阪神とすれば二塁で実戦出場を積み重ねたいので、WBCでベンチ要員だと実戦感覚が薄れていくのが不安です。侍ジャパンに選ばれたのは名誉なことですが、中野は調整が難しいと思います」
  • 阪神甲子園球場
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選ばれた俊足巧打の中野

   1年目の21年は135試合出場で打率.273、1本塁打、36打点、30盗塁をマーク。リーグトップの20犠打とつなぎ役として機能し、盗塁王のタイトルを獲得した。昨年も135試合出場で打率.276、6本塁打、25打点、23盗塁と相手バッテリーのマークが厳しくなった中でもきっちり結果を残した。

   守備では遊撃を守り、鳥谷敬の後継者として期待されたが、肩の弱さがネックになっていた。俊足を生かして守備範囲は広いが技術が高いとは言えず、併殺打を取り切れない場面も目立った。遊撃には守備能力を重視する岡田監督の考えで、中野は二塁の方が力を発揮できると判断。コンバートに至った。

   ただ、侍ジャパンでは遊撃で選出されることに。これには複雑な背景があった。

「球界を代表する遊撃として長年活躍してきた坂本勇人(巨人)、今宮健太(ソフトバンク)に参加を打診したが、シーズンに向けてコンディションを整えたいという意向で辞退となった。長岡秀樹(ヤクルト)、紅林弘太郎(オリックス)は若手の成長株だが、まだまだ発展途上の選手。俊足巧打の中野が選ばれる流れになった」(スポーツ紙記者)

   中野にとっては調整が難しい年になるが、国際舞台に挑むことは得難い経験になる。WBC、阪神での活躍に期待したい。(中町顕吾)

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