マスコミから食品メーカーに華麗な転身!?
東京スポーツ新聞社は2023年1月23日、世間を驚かせた「東スポ餃子」に続き、新たに「東スポ棒餃子」「島とうがらし入りおつまみ餃子」「大スポプロデュース ポテトチップス どて煮味」「東スポ驚愕レモンサワー(仮)」「シジミが濃い!お味噌汁」の5商品を一気に投入すると発表した。
UFOも応援
東スポと食といえば、社運をかけて考案した「東スポ餃子」で知られる。同社のオウンドメディア「東スポnote」によれば、21年3月に希望退職者を募る(約80人が会社を去る)など経営難に苦しみ、「新生東スポ」「進化型メディア」を掲げて再建を進めている。
収益の柱を増やすため、21年9月に発売したのが餃子だった。青森県産にんにくをたっぷり使い、「ニンニクマシマシ餃子」と喧伝する。
プロレスラーの大仁田厚さん、「フレンチの鉄人」坂井宏行シェフ、SKE48の熊崎晴香さん、お笑い芸人のチェリー吉武さんら取材網を生かした食レポ記事でPRを仕掛け、巨人・原辰徳監督からは「(元気が出すぎて)鼻血が出るよ!」との感想を引き出した。12月6日の記事「出現!!餃子型UFO 古代アトランティスから飛来した浮舟か」では、餃子にそっくりなUFO(未確認飛行物体)の目撃情報とともに「東スポ餃子を応援してくれているのか...」と自社商品と結び付けて報じた。
以降、食品メーカーと手を組んで「東スポからあげ」「東スポポテトチップス焼き鳥味」と展開して攻撃の手を緩めない。22年11月に成功譚をまとめたビジネス書『起死回生 東スポ餃子の奇跡』(MdNコーポレーション)によれば、食品事業の年商は1億円に迫る。
23年夏ごろには、東スポ餃子が「素敵に餃子道!?(仮)」のタイトルで映画化も決まっている。東スポWEBでは「(主演の元NGT48荻野由佳さんが)東スポに入社するが、なぜかスポーツとは無縁のグッズ販売企画課に配属となってしまう。さらには食品開発部門で『東スポ餃子』の企画を任されることに!? スポーツ紙でなぜか餃子修行という異色のコラボから生まれるハートフルコメディーになっている」と紹介している。