300円商品を中心に販売する雑貨チェーン「3COINS」が販売している「節分の日」グッズを求めた客が殺到した騒動を受け、運営会社が2023年1月23日、「一部の店舗におきましては想定以上の混雑となり、ご来店されたお客様へはご心配ならびにご迷惑をお掛け致しました」と公式サイトで謝罪した。販売体制の見直し等について検討するとしている。
「皆様に安心してお買い物をして頂くための環境作りに努めて参る」
事の発端は、3COINSで販売された「KIDS節分」という商品を求めて客が殺到する動画がSNS上で拡散したことだった。
動画では、スタッフとみられる女性が大声で注意を呼び掛ける中、大勢の客が店内でぶつかり合う様子が確認できる。店内には赤ちゃんの泣き声も響き渡っていた。別の動画でも、大勢の客が3COINSに殺到している様子が確認できた。
「KIDS節分」とは、3COINSが1月21日から店頭販売した「節分の日」グッズ。鬼や恵方巻きをモチーフにした子供向けの可愛らしい商品だ。各商品が税込330円~1100円で販売されている。
この商品に客が殺到する動画に対し、SNS上では「赤ちゃん泣いてるよ...」「密すぎて子供がかわいそう」「こんなので争奪戦...」などのコメントが寄せられている。転売目的の客が続出したのではないか、とする指摘もあった。
3COINSを運営するパル(本社:大阪市/東京都渋谷区)は23日、J-CASTニュースの取材に対し、「今回の件は、事前にお問い合わせも多かったことから整列をお願いしてのご購入、整理券対応などの準備をしておりました」としつつも、「数店舗では想定上の混雑となりお客様に多大なるご迷惑をおかけすることとなりました」と回答した。購入個数制限による転売対策をしていたものの、「更なる見直しも必要」だとしている。
実際、店頭販売される前日20日の発表文でも「各店舗の混雑状況により整理券配布となる場合がございます」「整理券は購入を保証するものではありません。商品毎の入荷数により完売する可能性がございます。予めご了承ください」「1会計につき『各商品・各色2個まで』の販売個数制限を設定します」と書かれていた。