人生100年時代と叫ばれる昨今、老後の生活に今から不安を覚えている人も少なくないのではないでしょうか。Twitterでも、資金をはじめ、さまざまな角度で老後について考える話題がよく拡散されます。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が、Twitterユーザーによる「老後への備え」を辿ってみました。
老後資金に不安あり
2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が、「老後資金に30年間で2000万円必要」という内容の報告書を公表して以来、Twitterでも老後資金に関する話題がつきません。
もちろん、必要な額は各家庭の状況によります。しかし、老後資金が潤沢にあったほうが安心なのは間違いありません。そんな中、曾祖母が特別養護老人ホームに7年入った結果、施設料だけで1300万円かかった、という体験談が注目されました。
ひいおばあちゃんが特別養護老人ホームに7年入ってた→施設料だけで1300万円掛かった「老後のための貯金がネックに...」- Togetter
投稿したTwitterユーザーによると、曾祖母の年金で支払うことができたのは7年間で400万円で、残り900万円分を貯蓄や親族の出資によって賄う必要があったとのこと。
この体験談について、特別養護老人ホームにかかる費用の大きさへの驚きとともに「老後資金2千万ってすっごい少なく見積もってますよね!」という声も。特殊な事情で想定外の出費が発生する可能性を考えると、貯蓄への不安はさらに大きくなります。
一方で、将来に向けてお金を貯めることばかり重視して、今の生活に張り合いがなくなるのも困りもの。
エッセイストのあたそさんは、老後に備えるためにファッションや食事、芸術鑑賞など「今しか楽しむことのできない娯楽」をおざなりにすることについて「見えない将来のために少しずつ諦めている気がして、馬鹿みたいだなってたまに思う」と述べています。
老後に向けて2000万貯めるのは大切だけど、今しか着れない服、聴けない音楽を少しずつ諦めるのが辛い→「バランス難しすぎる」「生命維持チューブのために貯金してる」- Togetter
あたそさんの考え方について「若いうちにしかできないことは無限にあるから、そっちが大事でしょ」という意見もあれば、「貯金や投資に回すべきお金を使わないとできない遊びは、身の丈に合っていないと思うようにしてる」という声もありました。
今の暮らしと将来の備えについてどうバランスを取るか、人によって考え方が異なることがよくわかる話です。