「もともとニッチな需要に振り切って開発したアイテムでしたが...」
取材に対しフェリシモは20日、ツイッターで客から「ミュージアムに行くときに、マナーに合わせて履ける靴が欲しい」というリクエストを受けて開発したと説明する。
要望を受けたフェリシモは、ニッチすぎる需要ではないか、共感できる人々がいるのか、を調べるために21年2月、ツイッター上でアンケートを実施した。その結果を受けて、「疲れにくく・靴音が気になりにくく・デザイン性を備えた靴」の開発に着手した。
「これまでになかった商品のため、靴音が響きにくい素材探しからはじめて、機能性、デザイン性、安全性などさまざまな要素で検討を重ね、開発に半年以上を要しました」
こだわりは「鑑賞に集中できる実用性と、テンションが上がるデザイン性の両立」だという。大好きな時間や空間を楽しめるようなデザインを意識した。また、雨の日に美術館へ行くという声が多かったことから、ある程度の防水性も持たせたという。
売れ行きは発売以来好調といい、SNSでもたびたび話題になっている。腰野さんが話題にしたことによる予約受注もあったそうだ。
「今回、打楽器奏者の腰野真那様が取り上げてくださったことやその予想外の反響に驚くとともに、大変うれしく思っております。 もともとニッチな需要に振り切って開発したアイテムでしたが、別の専門的なニーズの方にも届いたということでびっくりしています。 大切な公演の現場で活躍させていただけること、大変光栄に思っております」