米ツイッター社は2023年1月19日(現地時間)に開発者向けの規約を更新し、TwitterのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース、外部アプリの開発時に用いられる仕組み)を用いたサードパーティー製アプリの開発を禁じるとした。
これを受け、サードパーティーの間ではアプリの配信停止や開発終了を発表する動きが相次いだ。一方、ツイッター社の「サードパーティー締め出し」に対する開発者やユーザーからの反発も強まり、ネット上では抗議の署名活動も行われている。
「誠に遺憾ではありますが...」
TwitterではこれまでAPIを用いたサードパーティー製アプリの開発が認められ、ユーザーからは公式アプリ以外の選択肢として支持されてきた。しかし、Twitter上では1月13日頃から一部のサードパーティー製アプリが使用できなくなったという報告が相次ぎ、ツイッター社によるサードパーティーの「締め出し」が行われたのではないかと指摘されていた。
その後、米時間19日にツイッター社の開発者向けの規約が更新され、TwitterのAPIを使った「Twitterアプリの代替または類似のサービスまたは製品を作成すること」を禁じるとした。
規約の更新を受け、サードパーティーは対応に追われた。Windows向けソフト「Tween」は20日午前、Twitterのサポートアカウントを通じ「Tweenのようなサードパーティーアプリが再度使用できるようになる可能性は低いと思われます」とし、「誠に遺憾ではありますが、ここで一旦幕引きとさせていただきます。これまでご使用いただきありがとうございました」と伝えた。
Android向けアプリ「TwitPane(ついっとぺーん)」の公式ツイッターは20日昼、「本日、Twitterの開発者向けルールが改定され、サードパーティ製Twitterクライアントアプリの開発が禁止されました。誠に遺憾ではございますが、TwitPaneの開発は一旦ここで終了となります。ありがとうございました」とアプリ開発の終了を伝えた。
iOS向けアプリ「feather」の公式ツイッターは同日午後に「[悲しいお知らせ]feather for Twitter の今後」と題した投稿で、「有料版は2023/01/23(月)をもって配信停止いたします」と説明した。また「現在は使用可能な無料版も使用不能になり次第配信停止する」とし、「このような形になり非常に残念です」と思いを伝えた。