ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が2023年3月に開幕する。1次ラウンドで日本と同組の韓国では、スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が1月19日にWBCの特集記事を組み日韓戦を独自分析した。
「どうやって打っていいのか分からない」
日本と韓国が属するプールBは3月9日に東京ドームで初戦が行われ、日本は中国、韓国はオーストラリアとそれぞれ対戦する。日韓戦は10日の第2戦で実現し、両国がプライドをかけて激突する。
同メディアは、大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(28)が日韓戦で先発のマウンドに上がる可能性が高いと指摘。大谷が韓国戦2試合に先発した「2015WBSCプレミア12」を振り返り、日本攻略の可能性に言及した。
当時日本ハムに所属していた大谷は開幕戦と準決勝に先発した。開幕戦では6回2安打10奪三振と好投しチームを勝利に導いた。準決勝でも圧巻の投球で7回1安打11奪三振。試合は日本が3点リードの9回に4点を奪われ3-4の逆転負けを喫した。
記事では、韓国代表は大谷に13イニングで21個の三振を奪われ、打席に立った選手たちはみな大谷の投球に驚いたと指摘した。相手チーム、それも日本代表の投手だが、みなが認めざるを得ないほどの速球で、選手たちは「どうやって打っていいのか分からない」と口を揃えたという。
「WBCには厳しい球数制限が...」
第2戦で大谷が先発すれば8年ぶりの韓国戦登板となる。同メディアは、韓国代表は8年前、大谷の速球に慌てたが今回のWBCでは状況が異なると主張した。
大リーグに移籍した大谷が活躍していることから韓国代表の打者が動画で大谷の投球を見る機会が増え、さらに韓国プロリーグに150キロ後半の速球を投げる投手が以前よりも多くなったとした。そしてWBCには厳しい球数制限があり、1次ラウンドでは先発投手は65球を超えることができないと指摘した。
このことから大谷が韓国戦で先発した場合、多くのイニングを消化することは難しく、たとえ大谷を攻略できなくても後半に勝機を見出す可能性は十分にあるとした。実際、プレミア12で大谷は2試合自責点「0」だったが、準決勝では大谷がマウンドを降りた直後にリリーフ陣が崩れ韓国が逆転勝ちしたと強調した。
国際大会で低迷が続く韓国は今大会、現役大リーガー3人を招集しベスト4を目指している。地元メディアによると、代表を率いる李強喆(イ・ガンチョル)監督(56)は1次ラウンド突破を第1目標に掲げ、「若手とベテランが入り混じった代表チームで出来るだけ多くの試合ができるように準備して頑張りたい」と語った。
Celebrating 2 Days to #Premier12 -- Top Play #2 from 2015: Shohei Ohtani ?? 13 IP, 0.00 ERA, KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK, 161 km/h (100 mph) fastest pitch record ?????? @samuraijapan_pr @Angels #filthy pic.twitter.com/qCcEtAof7L
— WBSC ? #Premier12 (@Premier12) October 31, 2019