「選手の未来に投資しようとする認識がない限り...」
国内リーグ最多優勝を誇る名門・全北現代は今季王座奪還を目指している。昨季の得点王であるエース曹はチームにとって欠かせぬ存在ということもあり、サッカーファンからは「クラブは残留説得に重みを置いたのではないか」との声が上がっているという。
同メディアは、曹のような若い選手が海外経験を積むことは選手個人、韓国サッカーの競争力向上に重要なことであると主張し、W杯カタール大会でドイツ、スペインを破り旋風を巻き起こした日本は選手の海外進出を積極的に奨励していると解説した。
そして、「クラブが目の前の利益と成績だけを重視し選手の未来に投資しようとする認識がない限り韓国選手が海外進出の機会をつかむことは容易ではないだろう」と締めくくった。
韓国では現役の代表選手から自国サッカー界の変化を望む声が上がっている。「東亜日報」(WEB版)によると、韓国代表MF黄仁範(ファン・インボム、26)がW杯カタール大会決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた直後に韓国サッカー界に苦言を呈したという。
黄は「日本と同じ成績を出したからといって(韓国が)日本と同じ環境にあるとは思わない」とコメントし、「日本やより良いチームのようにワールドカップで良い姿を着実に見せるには多くのことが変わらなければならない」と主張。黄は22年に国内リーグのFCソウルからギリシャリーグのオリンピアコスFCに移籍した。