息子誕生「お礼参り」後の惨劇だった ネパール墜落機からライブ中継の乗客めぐり現地メディア報道

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   ネパール中部の観光地、ポカラ近郊で2023年1月15日、地元航空会社「イエティ航空」が運航する小型機が墜落した。この事故で異例なのは、乗客のひとりが機内の様子をフェイスブックでライブ中継し、墜落までの様子が記録されていたことだ。

   現地メディアによると、動画を配信していたのはインド人の一行。そのうちのひとりは、子どもが生まれたらネパール有数の寺院を参拝すると誓っており、出産後の「お礼参り」をした後の惨劇だった。

  • 拡散された動画。窓から見た外の景色から始まり、後に機内が炎に包まれる
    拡散された動画。窓から見た外の景色から始まり、後に機内が炎に包まれる
  • 拡散された動画。窓から見た外の景色から始まり、後に機内が炎に包まれる

友人や家族もFBで配信見る

   事故を起こしたのは、首都カトマンズ発ポカラ行きのYT691便(ATR72-500型機)。現地メディアによると、乗員乗客72人のうち68人の死亡が確認され、残る4人の生存も絶望視されている。

   機内からの動画は、インドのヒンディー語テレビ局「TV9バラトバルシュ」の記者、ディヤーネンドラ・シン氏がツイッターで拡散し、世界中にその存在が知られるようになった。

   動画の長さは1分36秒。動画は、窓から見た外の景色から始まり、徐々に高度が下がっていることが分かる。50秒ほどたったところで乗客の悲鳴とともに突然画面が大きく揺れ、画面いっぱいに炎が映し出された。

   英BBCによると、搭乗していた72人のうち5人がインド人で、そのうち4人が、動画を撮影していた人の一行だった。4人は、ウッタル・プラデーシュ州にあるガジプール在住。動画はソヌ・ジャイスワルさんのアカウントから配信され、ジャイスワルさんの友人や家族は現地メディアに対して、フェイスブックで配信を見たと証言している。BBCは、これを「信ぴょう性を確認」するエピソードとして報じているが、

「ジャイスワルさんが、配信のためにどのようにしてインターネットに接続したかは不明」

とも指摘している。旅行はジャイスワルさんの発案だったという。

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