韓国サッカー「監督激怒」騒動が泥沼化 移籍の天野純主張にクラブ猛反論「年俸と条件面で合意」

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   韓国プロサッカーリーグでプレーする天野純(全北現代、31)の移籍をめぐる騒動が泥沼化の様相を呈してきた。天野の古巣・蔚山現代は2023年1月16日に会見を開き、全北現代に移籍した天野の主張を真っ向から反論した。複数の地元メディアが報じた。

  • 洪明甫監督(写真:AP/アフロ)
    洪明甫監督(写真:AP/アフロ)
  • 洪明甫監督(写真:AP/アフロ)

蔚山現代「年俸・条件面は合意」

   スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)によると、蔚山現代は記者会見でメディアに2枚の資料を配布。資料には「天野純移籍に関するメディアブリーフィング」とのタイトルが付けられ、残留を要請するクラブと天野とのやりとりが日付順に事細かに記してあったという。

   1枚目の資料では、22年7月に蔚山現代が天野のエージェントを通して23年の契約論議が進められ、10月下旬に洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(53)をはじめチームスタッフと個人面談を行い、クラブ事務局と最終ミーティングを実施したとした。

   2枚目の資料では天野の主張に対して蔚山現代が「事実」の相違を指摘した。

   天野が会見で「契約について正式に話し合ったことない。蔚山現代が本気で(残留を)考えて席を設けてくれたことはない」とコメントしたことに対して「事実ではない」と反論。昨年7月、10月、11月に完全移籍もしくはレンタル移籍延長について論議しており、年俸と条件面について合意に達していたと主張した。

   騒動の発端は洪監督が、天野の移籍経緯をめぐり地元メディアに怒りをぶちまけたことにある。

「天野は私が会った日本人のなかで最悪」

   地元メディアが1月11日に報じた記事によると、洪監督は天野が全北現代に移籍した経緯に納得がいかず「天野は私に嘘をついて全北現代に行った」とし、「天野は私が会った日本人のなかで最悪。我々の選手とクラブを尊重しなかった」と強い口調で批判したという。

   さらに「プロはお金によって動くこともあるが、(天野は)私に『(お金は)構わないから残留する』と話した」と主張し、「最初から素直に話していればチームに貢献してくれただけにいつでも送り出すことができた。お金のためにこのようなやり方でチームを離れてしまうのは違うと思う」と強調した。

   洪監督から批判を受けた天野は1月12日のチーム練習後に地元メディアの取材に応じ移籍の経緯を説明した。

   地元通信社「聯合ニュース」(WEB版)によると、天野は「洪監督は私が嘘つきで、お金を選んで移籍をしたと言ったが全く事実と違う」と反論。昨夏から蔚山現代に残りたいとクラブに伝えていたが、11月中旬まで正式なオファーがなくクラブが契約をするつもりがないと受け止めたという。

   今回の騒動は互いの主張が異なり平行線をたどる。2月25日にはリーグ開幕を控えており開幕戦で蔚山現代と全北現代が激突する。長年のライバル関係にある因縁対決を地元メディアは「天野ダービー」と称し勝負の行方に注目している。

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