「激しい運動は控えて」「科学的根拠ない」と意見が割れる
「産後への理解なさすぎる」「まじで可哀想だった、、」「本当に労ってあげてほしい」「私だったらキレて1人で下山しちゃう。。」
番組の放送後、川田さんは、ブログなどで「楽しかったなぁ」と報告しながらも、「出産してから初めての登山は、とってもキツかった〜!体力つけなければ」などと明かしていた。
産後ケアに取り組むある団体の担当者は1月16日、J-CASTニュースの取材に対し、産後半年での登山にこう意見した。
「出産は、交通事故などに例えれば、女性の身体が全治2か月のダメージを受けたぐらいになります。しっかり養生しなければならず、激しい運動は控えた方がいいです。登山は、なかなかできることではありませんので、産後半年でこのように動けると周知されると困りますね」
川田さんについては、「トレーナーを付けるなどして、ものすごくトレーニングされたのではないかと思います。一般の人では、とても難しいと思います」と感想を話した。
一方、ある公立大学の産科婦人科教授は16日、取材に対して違う見方を示した。
「個人差がありますので、産後半年での登山はダメといったことは特にないですよ。その方が登山をしたければそうしたらいいだけで、一般の人でも、半年も経てば運動に制限されることはありません。登山は、そもそも過酷なので、慣れている方がやっているのではないですか」
ネット上で疑問が相次いでいることについては、「無理に登山をさせたら問題がありますが、母性神話的な話ではないのでしょうか。産後半年での登山はダメだという科学的根拠はありません。バッシングするのは過剰であり、体力が戻っていれば登山を禁止することはないと思います」と指摘した。
専門家の間でも意見が分かれており、厚労省の担当課は16日、「産後の運動などについては、法律で規定しておらず、基準について示していることはありません」と取材に答えた。
日本テレビの宣伝部にも取材しており、同日20時30分現在では回答が来ていない。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)