河野太郎デジタル相は2023年1月15日、二重国籍を巡る過去の発言が恣意的に切り取られているとして、注意を促した。
河野氏は「外国人に日本国籍も取得することを認めるのではない」としている。
保守層から「考え方が保守ではない」批判
「二重国籍をしっかりと認めていく」――。インタビューでのこんな発言が、14日以降にツイッターで拡散している。
右派系の論客やまとめサイトで取り上げられ、「自民党に投票し続けてたけれど、もう投票しない」「考え方が保守ではない」などと非難を浴びている。
発言は、フジテレビの米国向け情報番組「FCI News Catch!」のユーチューブで、22年1月に公開された動画に収録されている。
当時もSNSで議論となったようだ。河野氏は23年1月15日、「なぜか毎年この季節にこの話題が悪意を持って切り取られる」とツイッターで注意喚起し、「両親が国際結婚の場合の二重国籍の維持と日本人の外国籍取得を認めようという話で外国人に日本国籍も取得することを認めるのではないのに」と持論を述べた。
動画での発言の趣旨はこうだ。河野氏は学生時代の渡米経験を回顧し、関係が希薄な日系アメリカ人と日本の「架け橋」を作る必要性を訴えた。インタビュアーからその流れで重国籍への考えを問われ、「22歳でどちらか(の国籍)を選べというのは今の現実に合わなくなってきている」と主張した。