韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が2023年1月15日、3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の特集記事を組み、巨人・坂本勇人内野手(34)に言及した。
「最大級性スキャンダル、代表チームの資格ない」
日本代表を率いる栗山英樹監督(61)は1月6日に12人の代表メンバーを先行発表した。投手陣は大リーグ・パドレスのダルビッシュ有(36)、エンゼルス大谷翔平(28)、オリックス山本由伸(24)らが選出された。
内野手は西武・源田壮亮(29)、DeNA牧秀悟(24)、ヤクルト村上宗隆(22)がそれぞれ選出され、外野手はソフトバンク近藤健介(29)、大リーグ・カブスの鈴木誠也(28)が選ばれた。スポーツ紙などの報道によると、すでにメンバー30人は固まっており1月下旬に正式発表される。
「スポーツ朝鮮」は、「『最大級性スキャンダル、代表チームの資格ない』... 日本のメディアはなぜ沈黙するのか?」とのタイトルで記事を公開した。
記事は「読売ジャイアンツのスーパースターであり日本球界の看板遊撃手である坂本が代表チームから外れた」と書き出し、まだ確定発表ではないが過去10年間代表チームで中心メンバーだった「常連」が今回のWBCに出場しないと伝えた。そして日本の主要スポーツメディアは坂本が代表から外れた理由を「シーズンに集中するため」と報じたとした。
坂本は昨季故障に苦しみ83試合の出場に留まった。シーズン中の9月には文春オンラインで中絶トラブルが報じられ、1年を通して打率.286、5本塁打、33打点と振るわなかった。
「坂本はリーグ最高のスターとしての評判を自ら傷つけた」
文春オンラインが22年9月10日に配信した記事によると、坂本は肉体関係を持った20代女性から妊娠したことを打ち明けられた際、「おろすならおろすで早い方がいいやろ?」などと中絶を望むような言葉をかけたという。精神的に追い詰められた女性は自殺未遂を起こしたという。
巨人は文春の取材に対して当事者の女性には坂本からお詫びし、互いの代理人弁護士を通じて示談したと回答。示談後に女性から複数回連絡があり、弁護士間で再度協議して本人同士が直接やり取りしないよう申し合わせたとも答えている。
「スポーツ朝鮮」は当時、ほとんどの日本の主要メディアは坂本の中絶トラブルを報じず、トラブルを報じたのは主に週刊誌や雑誌だったと主張。そして坂本は一貫して沈黙し当然、懲戒もなかったと強調した。
同メディアは、坂本が代表から外れたのはこのようなトラブルが理由だと推測する意見も多数あるとし、その根拠を説明した。日本の遊撃手候補は守備に比べて相対的に打撃が弱く、いくら坂本が昨年不振だったとはいえ優勝を狙う立場の日本にとっては欠かせないベテラン遊撃手であると主張した。
そして、度重なる私生活管理の失敗が最終的に最悪の結果をもたらしたとし、「坂本はリーグ最高のスターとしての評判を自ら傷つけた」と締めくくった。