2022年冬に話題となったテレビドラマ『Silent』(フジテレビ系)では、アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんが中途失聴者の青年を演じていました。
作品を通じて耳の不自由な人たちが抱える困難に気づいたという人も多かったのではないでしょうか。Twitterでも聴覚障害のある当事者が実際に日常生活で直面した出来事が語られ、理解が深まるきっかけにつながっています。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が、Twitterに投稿されている「聴覚障害者の困りごと」に関するエピソードを紹介します。
「めっちゃ便利だ」コンビニの指差しシートで意思疎通
ろう者だというTwitterユーザーの居酒屋に関する投稿が話題になりました。
投稿者は店を予約する際、利用者が「全員、耳が聞こえない」ことをあらかじめ伝えておきました。すると、そのお店では注文方法を説明した紙や、スタッフを呼ぶ時に振る旗までも用意されていたそうです。
実際に用意されていた旗と紙の画像とともに投稿されたツイートは拡散され、2万4000件ものいいねを獲得しました。
居酒屋の予約で「全員耳が聞こえない」と伝えたら、当日とても有難いものを用意してくれた!→聞こえない人の些細な困り事が参考になる - Togetter
居酒屋の配慮について「旗は声を出せない人にとっても有効では」「聞こえる人にとっては、聞こえない人の困りごとがわかりにくいから、こうして発信してくれるとありがたい」という感想が集まりました。
また、重度の感音性難聴だというTwitterユーザーはコンビニを訪れた時、店員が何を言っているのか聞き取れなかったため、耳が聞こえにくいことを伝えました。すると店員が指を差したレジカウンターには、レジ袋や電子レンジのイラストとともに「レジ袋購入します」「温めてください」と指示できるシートがありました。イラストを指差しすれば伝わるので「めっちゃ便利だなこれ」と思ったそうです。
聴覚障害者がローソンに行ったとき店員が何を言ってるのかわからなくて「すいません耳が悪いんですよ」と言ったら出してきたシートがとても良い心遣いだった - Togetter
これは、2022年8月からローソンが全国の店舗のレジカウンターに設置している「指差しシート」というものです。
指差しシートについては「風邪で声が出ないというときにも助かる」「お客さんや店員さんもストレス減りそう」といった指摘もありました。