77歳の母が任天堂のニンテンドースイッチ用ゲーム「あつまれどうぶつの森」(あつ森)に熱中し、自作の攻略本まで作ったーー。こんなツイートが「全力で楽しんでて素敵」「なんて素敵な老後」と注目を集めている。投稿者に詳しく聞いた。
「何を収穫しどう加工すれば儲かるか...」
話題となっているのは、ツイッターユーザー・TFjしろくま(@a_dungeon)さんによる2023年1月8日の投稿だ。あつ森を始めて1年の母がゲームを楽しむ様子を伝えた。
投稿では、母が作成した「20ページの自作攻略本」を披露。「何を収穫しどう加工すれば儲かるか、花の交配法、カブの売り買いでどう儲けるか等々全て手書きでファイリング」しているという。例えば、料理や家具ごとに、作成に必要な材料や利益を一覧表にしている。
「母は三姉妹の真ん中。昨年姉(80)と妹(72)にもあつ森勧めて婆ちゃん3人で毎日お互いの島で遊んでる。何とも楽しそうな老後」「一年でプレイ時間1500時間とかw」とも続ける。
投稿は2万3000件以上のリツイートや13万1000件超の「いいね」を集め、「すごい、全力で楽しんでて素敵」「なんて素敵な老後ときれいな攻略本」「歳取ってもここまで熱中してできるのは尊敬する」といった声が寄せられている。
投稿者のしろくまさんは11日、母のゲーム歴は脳トレ系のスマホアプリを多少遊んだことがある程度で、本格的なゲームはあつ森が初めてだとJ-CASTニュースの取材に答えた。
昨年の正月に孫たちが遊んでいると、母が「自分にもできそう」と興味を持ち、ゲーム機とソフトを手に入れた。操作方法は孫たちに教わっていたものの、慣れるのに時間はかからなかったという。攻略本を自作した経緯は、
「もともとは、自分より遅くはじめた80歳の姉にわかりやすく説明するために作り始めたそうです。そこから日々内容を更新しながら現在に至ります」
と説明。しろくまさんが初めて目にした際の感想は、「あまりの内容の細かさに、驚く以前に笑ってしまいました」。今では日々、三姉妹で通話をしながら通信プレイを楽しんでいる。あつ森が生活の一部になっており、安否確認にもなるという。
「もともとガーデニング、洋裁、日曜大工などが好きだった」
しろくまさんは、母があつ森に夢中になった理由には積極的な性格が影響しているとも分析している。
「もともとガーデニング、洋裁、日曜大工などが好きだったので、あつ森の世界にピッタリハマったのだと思います。昔からとにかくアクティブで、興味が湧いたらとりあえずやってみる性格でした」
投稿への反響に、母は驚きとともに喜んでいるという。あつ森をめぐって、しろくまさんはこのような私見も述べた。
「高齢者同士がオンラインゲームで繋がり、それがお互いの安否確認、認知症確認にもなるというのは、今後迎える超高齢化社会に向けての、オンラインゲームが持つひとつの可能性ではないかと、素人ながら感じております」