阪神・藤浪晋太郎を待つ「厳しい現実」 メジャー球団と合意も...「活躍はいばらの道」識者指摘

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   阪神の藤浪晋太郎がポスティング・システムで、米大リーグのアスレチックスと1年契約で合意したと複数のスポーツ紙が報じた。

   今オフは吉田正尚、千賀滉大が年俸20億円を超える大型契約でメジャー移籍したが、藤浪は置かれていた立場が違う。

  • 藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)
    藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)
  • 藤浪晋太郎(写真:AP/アフロ)

「何度もチャンスが与えられるわけではない」

   高卒1年目から3年連続2ケタ勝利と前途洋々の野球人生だったが、その後は制球難で投球フォームを崩して低迷。19年はわずか1試合登板に終わった。2年連続開幕投手を務めた今季も6月から約2カ月ファーム暮らしだったが、シーズン終盤に1軍昇格すると先発で安定した投球を続けていた。16試合登板で3勝5敗、防御率3.38。藤浪も自身の投球に手ごたえをつかんだのだろう。夢見ていたメジャー挑戦を決断した。

   報道によれば、年俸は約4億2000万だが1年契約。早期に結果を求められる立場となる。米国の通信員はこう語る。

「150キロ中盤を計測する球威十分の直球は大きな魅力だが、近年の成績を見るとシーズンを通じて1軍に定着できていない。アスレチックスでは先発、救援のどちらで起用されるか分からないが、どんな役割でもこなさないとメジャーの舞台に生き残れない。何度もチャンスが与えられるわけではない。活躍はいばらの道でしょう」

   かつては同学年の大谷翔平を上回る輝きを放っていた。素材として一級品なのは間違いない。阪神を取材するスポーツ紙記者は「環境を変えることでガラッと変わる可能性がある。元々制球が良い投手ではないですが、欠点を修正しようとしてさらに制球が悪化し、自分を見失っていた。四球をいくら出しても失点しなければいいぐらいの割り切りで腕を思い切り振れば、藤浪の良さが出ると思う。米国で大谷との投げ合いを見たいですね」と期待を込める。

   異国の地で、復活できるか。(中町顕吾)

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