「こんなに素晴らしい投手陣はない」 阪神前コーチ、V奪回のキーマンにあげた「2人の先発」

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   プロ野球阪神の元投手で昨季まで投手コーチを務めた金村曉氏(46)が2023年1月11日に公開された田尾安志氏(69)のユーチューブチャンネル「TAO CHANNEL」にゲスト出演し、阪神投手陣の戦力を分析した。

  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)
    阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)
  • 阪神・岡田監督(写真:Yonhap/アフロ)

「西純矢は股関節がすごく硬い」

   金村氏は94年ドラフト会議で日本ハムに1位指名され入団。98年には最優秀防御率のタイトルを獲得するなどエースとしてチームをけん引した。08年に阪神に移籍し、現役引退後の16年から22年まで阪神で投手コーチを務めた。

   阪神は昨季リーグ3位に終わったもののチーム防御率はリーグ唯一の2点台となる2.67を記録。失点はリーグ最少の428点と投手力の高さを示したシーズンだった。V奪回に向けて就任1年目の岡田彰布監督(65)の手腕に期待がかかるなか、金村氏は今季カギを握る投手として西純矢(21)と才木浩人(24)の名を挙げた。

   西はプロ3年目の昨季、14試合に登板して6勝3敗、防御率2.68をマーク。才木は9試合に登板して防御率1.53、4勝1敗の数字を残した。

   昨季まで西を指導してきた金村氏は「今年が本当に勝負でしっかりローテに入って25試合投げることができたらチームとして本当に大きな存在になる」と期待する一方で、シーズンを通しての課題を指摘した。

「疲れてくるとボールにすぐ表れる。股関節がすごく硬い。だから疲労して股関節の可動域がなくなってくると全部ボールに影響してしまう。とにかく『股関節を柔らかくしなさい』と口酸っぱく言い続けた。自信は間違いなく付けたので今年は1年を通してやることがチームにとってすごく大きな戦力になる」

「岩貞が先発するならコントロールをもっと...」

   才木に関しては「トミー・ジョン手術明けで中10日以上空けながら投げさせた」とし、「今年しっかりと中6日で彼がローテーションで回ってくれたら、西勇輝、青柳晃洋、伊藤将司、西純矢、才木浩人。(先発投手)5枚確定ですよ。しかもみんな2桁勝つ能力があるという事を考えると、こんなに素晴らしい投手陣はない」と期待を寄せた。

   金村氏は昨季、中継ぎとしてフル回転した岩貞祐太投手(31)にも言及。今季、岩貞を中継ぎから先発に配置転換するプランを持つ岡田監督に元コーチとして助言した。

   岩貞は昨季53試合に登板して2勝1敗11ホールドを記録。防御率は2.57だった。スポーツ紙などの報道によると、岡田監督が昨オフ、岩貞を先発に再転向させる構想があることを明かしたという。14年から19年まで先発要員だったが20年のシーズン途中から中継ぎに配置転換された。

   金村氏は「岩貞選手本人は昨年の開幕した頃は『先発したいです』とずっと言っていた。ただ中継ぎでずっとやってもらってその中で気持ちが変わってきた。8月、9月ぐらいか。『僕、中で行きます』と。中継ぎの重要性とやりがい。彼のパフォーマンスがどんどん上がってきた」とのエピソードを披露し、岩貞の適性に言及した。

   「彼が先発するならコントロールをもっとちゃんと意識しなければいけない。元々(コントロールが)結構アバウト」と先発に向けての課題を指摘し、「逆に言うと今は力で押している感じ。僕は岡田監督には絶対に中継ぎをお勧めします」とアドバイスを送った。

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