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井上尚弥「標的」フルトン、次戦フェザー級でリングへ 王座返上ならば「井上戦の敗北回避できる」海外メディア辛辣

   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)が2023年2月25日、元WBA・WBC同級王者ブランドン・フィゲロア(米国、26)と米ミネソタ州ミネアポリスで対戦する。複数の海外メディアが報じた。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

正規王座決定戦昇格の可能性も

   両者は21年11月に行われたWBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦で対戦しており、WBO王者フルトンが判定で勝利し王座統一に成功した。約1年3カ月ぶりとなる再戦は、1階級上のWBC世界フェザー級暫定王座決定戦になる見込みだ。

   現在WBC世界フェザー級王座を保持しているレイ・バルガス(メキシコ、32)は、2月11日にWBC世界スーパーフェザー級王座決定戦に出場することが決まっている。バルガスがいつフェザー級王座を返上するかは不透明だが、王座を返上した場合、フルトン対フィゲロア戦が正規王座決定戦となる可能性が高い。

   フルトンが保持するスーパーバンタム級王座は、世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)が標的としているものでフルトンの動向に注目が集まる。

   2月の試合がWBC世界フェザー級の正規王座決定戦に昇格し、フルトンがフィゲロアに勝利した場合、世界王者としてそのままフェザー級に留まる可能性がある。フルトンが階級を上げればWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座を返上することになり、2つの王座が空位となる。

王座返上ならば井上とのビッグマッチ逃すも...

   米国のボクシング専門メディア「BOXING NEWS 24」(WEB版)は1月11日、フルトンが2月にフィゲロアとWBC世界フェザー級暫定王座決定戦を行うことを伝え、今後のスーパーバンタム級戦線の展望に言及した。

   同メディアは、フルトンがフェザー級王座を獲得してスーパーバンタム級王座を返上した場合、魅力的なファイトマネーが見込める井上とのビッグマッチを逃すことになると解説した。

   一方でフルトンがスーパーバンタム級王座を返上することで敗北の可能性を回避することができると指摘。もしスーパーバンタム級に留まり井上と対戦した場合、KOアーティストの「モンスター」にKO負けする可能性が非常に高いからだとした。フルトンはここまで21戦全勝(8KO)の戦績を誇る。

   井上は22年12月にWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、34)と対戦し、11回KO勝利を収め悲願の世界4団体統一を達成。今後は階級を上げスーパーバンタム級で世界を目指すことを公言している。