将棋「鼻出しマスク」で反則負け 本人は「着用強制」批判も...連盟「政府の方針・基準に則った対応をする」

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「今後は、コロナ禍の状況を見極めつつ、規定の改廃を適切に判断」

   日本将棋連盟は、11日夕になって、日浦八段がマスク着用の規定違反で反則負けとなったことについて、「順位戦における裁定について」と題した公式サイトの発表で、次のように経緯を説明した。

「同対局開始前に、対局相手の日浦八段が鼻を出したマスクの着用を行っていたことから、平藤七段が鼻を覆った『正しいマスクの着用』を求めましたが、日浦八段がこれを了承しなかったため、平藤七段が対局開始後に立会人に対応を求めました(対局規定第3章第9条第2項)。立会人は即座に日浦八段に対して、臨時対局規定に従って、『正しいマスクの着用』を行うように注意しましたが、本人が聞き入れず、その後、対局規定第3章第9条第3項に基づき、3回に渡って立会人が日浦八段に対して同様の注意を繰り返しました。日浦八段が『正しいマスクの着用』を拒み続けたため、立会人から注意に従わない場合は反則負けにする可能性がある旨を通知しましたが、本人より従わないとの回答があったため、立会人が臨時対局規定第3条及び第4条に基づき、日浦八段の反則負けを裁定しました」

   そのうえで、連盟の裁定について、次のように理解を求めた。

「昨今の社会情勢を鑑みた場合、対局中のマスク着用義務の有無については議論があるところ、所属する棋士・女流棋士には、高い公共性を求められる公益法人として政府の方針・基準に則った対応をする旨を定例報告会の場で示しております。今後につきましても、コロナ禍の最新状況を見極めつつ、同規定の改善や改廃について適切に判断して参ります。本対局の観戦を楽しみにして頂いておりました将棋愛好家の皆様には、このようなご報告となり心苦しい限りですが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」

   日浦八段への処分があるかなどについて、連盟にJ-CASTニュースが取材したが、関西本部の広報課は11日夕、10日の対局の裁定については公式サイトの発表を持って回答に代えさせていただく、と答えるに留まった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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