「これは完全にアウト」インスタ物議 職員投稿めぐり病院謝罪...「事実と異なった内容」と一部否定

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   奈良市内の医療機関「奈良県総合医療センター」が2023年1月6日、職員のインスタグラム投稿について公式サイトで謝罪した。

   ネット上では、ナースコールが鳴っても患者の元へ行かなかった旨が書かれた投稿があったとして騒ぎになっていた。同センターでは、一部の職員が「写真1枚だけ受信者を特定の者のみだけに限定して発信しておりました」としたが、「何者かによりパスワード及びIDが乗っ取られ、内容も他人の写真を追加するなど加工され」たとし、「事実とは異なった内容となっていました」と説明した。

   一方、同僚職員との写真を個人のインスタグラムに投稿したことは認め、「今後は、かかることのないように厳に注意」するとしている。

  • 公式サイトで出したお詫び文
    公式サイトで出したお詫び文
  • インスタ投稿とされた画像の1つ
    インスタ投稿とされた画像の1つ
  • 公式サイトで出したお詫び文
  • インスタ投稿とされた画像の1つ

「こんなんバレたら殺されるから」などのテロップ付き画像が拡散

「コールなってるのに ちゃんとカウントダウンしてるんおもろ笑」

   こんなテロップが付いた画像で、若い看護師らしき4人がピースサインなどをしている。患者からナースコールが鳴らされても、新年を迎えるまでのカウントダウンに夢中になっているといった意味らしい。

   この動画のキャプチャー画像は、2023年1月5日にツイッターで投稿された。

   また、病院の玄関に看護師らしき若い女性がいる別の画像もあった。そこでは、「15:30に仕事終了したから 定時1時間以上前に病院抜け出す笑 バレたらクビ」とのテロップが表示されている。

   さらに、看護師らしき女性が個人用防護具(PPE)を着用して、何かのポーズを取っている画像も投稿された。そこでは、「こんなんバレたら殺されるから みんな漏洩しやんといてな」とテロップが出ていた。

   ネット上の情報によると、24時間で自動的に消えるインスタグラムのストーリー機能を使って、動画などが投稿されたという。

   ツイッターで投稿が取り上げられたことで、その内容について、「なんでこんなことするのか」「これは完全にアウト」「真面目に働いてる人まで疑われそうで...」といった非難が相次いでいる。

   ネット上では、玄関の看板などから、地方独立行政法人奈良県立病院機構が運営する奈良県総合医療センター(奈良市)と病院名も特定された。

   こうした投稿について、奈良県総合医療センターの経営企画室は1月6日昼過ぎ、J-CASTニュースの取材に対し、「投稿について確認したうえ、広報すべきことがあれば、公式サイトでお知らせを出します」と説明した。

一部の職員が同僚職員との写真を個人のインスタに投稿と認める

   そして、奈良県総合医療センターは、1月6日夕近くになって、公式サイトのお知らせで、「職員個人がインスタグラムに掲載したことにつきまして」と題するお詫び文を松山武院長名で出した。

   そこでは、「この度、当センターの一部の職員が、勤務中の同僚職員との写真を個人のインスタグラムに掲載したことにつきましては、患者さんはじめ県民の皆様にご不安やご心配をお掛けしましたこと、お詫び申し上げます」と切り出したうえで、次のように説明した。

「当該職員は、撮影した写真1枚だけ受信者を特定の者のみだけに限定して発信しておりましたが、何者かによりパスワード及びIDが乗っ取られ、内容も他人の写真を追加するなど加工されており(当該職員は、画像にコメントを記載しておりませんし、一切の加工をおこなっておりませんでした)、事実とは異なった内容となっていました」

   そのうえで、次のように締めくくっている。

「当センターは、救急医療をはじめコロナ感染対応も担っており、この年末年始の救急患者さんの受け入れは、12月28日から1月3日の期間、救急車は196件、救急車以外の救急も144件と多く、かつ、コロナに感染された患者の皆様の対応も含めて、職員一同が県民の皆様の医療ニーズに日夜対応しております。今後は、かかることのないように厳に注意し、皆様からの信頼回復に邁進いたします」

   画像にあるテロップの内容がどこまで事実なのかなどについて、奈良県総合医療センターの経営企画室では6日夕、「個人情報の関係もありますので、公式サイトの内容以上のことはお答えできません」と答えるに留まった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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