キャラ変更によるドンキのメリットとは
なぜ、ドンキは公式キャラクターをド情ちゃんに変更しようとしたのだろうか。谷頭さんは、公式キャラクターを変更することで「ドンキにとってある程度のメリットもあるなと思った」と理解を示し、次のように説明した。
「1990年代や2000年代のドンキには『ヤンキーの御用達』みたいなイメージがありましたが、2000年代後半から生鮮食品や野菜を扱うスーパーマーケットのようなドンキも登場して、『ヤンキーやDQNや若者が行くいかがわしいお店』から『色んな年齢層が使うスーパーマーケット』という形へと移り変わり、顧客のパイを増やしていきました」
ドンキが「色んな年齢層が使うスーパーマーケット」に方針転換したい中で、公式キャラクターであるドンペンが「トー横キッズ」のようなアウトロー系や「ぴえん系」「病み系カルチャー」と結びついていく。
こうした状況を踏まえ、谷頭さんは「本社の方針としては、快くはないだろうなという気がします」とし、「ドンペンに対するイメージを抜いて、新しいドン・キホーテを作っていこうという意図があったとしてもおかしくないなとは思った」と分析している。
しかし、今回の騒動でドンペンの続投が決まったため、谷頭さんは「真意がどこにあったのかというのは全く分からず、僕の推測でしかない」と付言している。