いよいよ終わりを迎える2022年。年末には「日本レコード大賞」(TBS系)や「NHK紅白歌合戦」、年が明けると「芸能人格付けチェック」(テレビ朝日系)や「夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」(同)など、毎年お馴染みの特番が放送される。
一方で、現在は放送されていない「定番」も過去には数多く存在した。そこでJ-CASTニュースは「今こそ復活してほしい年末年始特番」を問う読者アンケートを実施。1位になったのは、3人に1人が復活を願う「あの番組」だった。
4位は47年間続いた「長寿番組」
アンケートでは過去に年末年始に放送されていた20の特番を対象とし、2022年12月13日に投票を開始。12月22日18時時点で集まった5954票を集計した。ここでは上位5番組を紹介する。
5位は「よゐこの無人島0円生活」(テレビ朝日系、246票)。お笑いコンビ・よゐこ(濱口優さん、有野晋哉さん)が無人島で自給自足生活を送る番組だ。「いきなり!黄金伝説。」(2016年終了)から派生した特番で、06年から18年まで年末年始を中心に放送されていた。濱口さんが魚を捕獲したときなどに発するセリフ「とったど〜」が流行し、番組をモチーフにしたニンテンドーDSのゲーム「とったど〜 よゐこの無人島生活。」も発売された。
4位は「新春かくし芸大会」(フジテレビ系、259票)。1964年から2010年まで年始に放送された日本を代表する長寿番組だ。芸能人たちが2チームに分かれ、ひそかに磨いてきた妙技を披露し合う。中でも堺正章さんは「ミスターかくし芸」の異名をとり、代名詞の「テーブルクロス引き」など難易度の高い芸の数々を披露してきた。かつては高視聴率番組だったが、晩年は人気が低迷していた。
3位は「ザ・イロモネア」(TBS系、267票)。芸人たちがショートコント、一発ギャグ、モノマネ、モノボケ、サイレントの5ジャンルからいずれかを選び、制限時間内に指定された観客を笑わせる競技型のお笑い番組だ。時間に追われて焦る芸人の姿や笑わない観客の存在など、普通のお笑い番組にはない独特な要素が魅力だった。05年から年始などに放送され、一時はレギュラー番組として放送していた時期もあったが、18年からは放送がない。
ダントツ1位は「紅白の裏番組」
2位は「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」(日本テレビ系、800票)。日本テレビの名物番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」をもじったクイズ番組だ。しかし、クイズとは名ばかりで、回答を間違えると逆バンジージャンプをさせられる「人間ロケットクイズ」や、〇×問題でバスに乗り込み、間違えるとバスごと水中に沈められる「バス吊り下げアップダウンクイズ」などの過激な企画が名物。その実は芸人たちのリアクションを面白がる番組で、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんや出川哲朗さんなどの「リアクション芸人」を輩出した。番組は1989年から96年まで年始に放送され、07年に一度だけ復活を果たした。
そして1位は「笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系、2144票)。人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」から派生したお笑い番組で、笑うことを禁じられたダウンタウン(松本人志さん、浜田雅功さん)、ココリコ(田中直樹さん、遠藤章造さん)、月亭方正さんの5人を「笑いの刺客」たちが笑わせるというもの。毎回豪華なゲストが登場し、格闘家・蝶野正洋さんによる方正さんへの「ビンタ」も恒例だった。
2006年から15年連続で年越し番組として放送。NHK紅白歌合戦の裏番組として絶大な人気を誇り、「紅白とガキ使のどちらを見るか」は常に視聴者の悩みの種だった。しかし、2020年を最後に放送がなく、去年からは同枠でナインティナインが司会の「笑って年越したい!!笑う大晦日シリーズ」が放送されている。今回のアンケートでは3人に1人以上が「笑ってはいけない」に投票。復活を望む声は根強いようだ。
そのほかには、ビートたけしさん、明石家さんまさん、タモリさんが共演し「(お笑い)ビッグ3」という言葉が生まれた「タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ」(フジテレビ系、197票)、故・志村けんさんが出演していた「志村&所の戦うお正月」(テレビ朝日系、193票)、「志村&鶴瓶のあぶない交遊録」(同、177票)も人気だった。
一方で「復活してほしい番組はない」も全体3位に相当する326票を集めた。