山本由伸の年俸6億5000万円は「安い」のか 球団最高も「メジャーは最低この3倍払う」の指摘

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   オリックス・山本由伸が2022年12月27日、年俸2億8000万円アップの推定6億5000万円で契約更改したことが報じられた。18年の金子千尋の6億円を抜く球団最高年俸となったが、この大幅アップが決して高いとは感じない。

   リーグ連覇を達成し、2年連続の対戦となったヤクルトとの日本シリーズを制して頂点に。その中心にいたのが、不動のエースだった。今季26試合登板で15勝5敗、防御率1.68。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振(205)、最高勝率(.750)、最多完封(2)と2年連続「投手5冠」を達成。複数回達成はプロ野球史上初で、名投手たちが到達できなかった偉業を成し遂げた。

  • 東京五輪に出場した山本由伸(写真:AP/アフロ)
    東京五輪に出場した山本由伸(写真:AP/アフロ)
  • 東京五輪に出場した山本由伸(写真:AP/アフロ)

「年俸が大幅アップしたが、市場価値を考えると安く感じる」

   メジャーの関係者は、来オフの動向に熱視線を送る。

「山本はメジャーでもエースになる逸材。直球は力強く、変化球もすべてがハイクォリティーでスタミナもある。興味のないメジャー球団はないだろう。年俸が大幅アップしたが、市場価値を考えると安く感じる。メジャーで獲得に乗り出す球団は最低でもこの3倍は払うだろう。チームメートの吉田正尚がポスティング・システムでレッドソックスに5年総額123億円で移籍したが、これを上回る好条件で契約が成立する可能性も十分にある。実力は申し分ないから、故障だけには気をつけてほしいね」

   来年3月に開催されるWBCでも、ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)と共にエース格として期待される。メジャーの最前線で活躍し続けるダルビッシュ、大谷と共にプレーすることで得られることは多く、大きな刺激を受けるだろう。山本がオリックスで躍動する姿は来季で見納めになる可能性がある。(中町顕吾)

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