ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が2023年3月に開幕する。3大会ぶりの優勝を目指す日本は、大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手(28)、パドレスのダルビッシュ有投手(36)らが出場の意思を見せており、国内組もヤクルト村上宗隆内野手(22)、オリックス山本由伸投手(24)ら豪華な顔ぶれが予想される。
1次ラウンドで日本と対戦する韓国は侍ジャパンの動向を注視しており、スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は12月27日にWBCの特集記事を公開。WBCに向けて着々と準備を進める日本、米国、キューバの現状に言及し、後れを取る自国の準備不足を嘆いた。
日本、米国、キューバは着々準備も...
同メディアは、WBC開催国である米国は早くもスーパースターが出場を宣言し、日本も大リーグ最高のスターのひとりである大谷が出場の意思を表明したと解説。そしてキューバは、米国に亡命したキューバ出身大リーガーを代表に招集できる権限を米国政府に認められたことから現役大リーガーが合流できる基盤が整ったと伝えた。
WBC優勝を目指してチーム作りに余念のない強豪国と比較し、最強の戦力を構築するために頭を抱えて苦心している韓国球界とはあまりにも対照的だと指摘した。
韓国のプロの選手が国際大会に初めて代表として参加したのが88年のバンコク・アジア大会で、09年の第2回WBCまで世界が驚くような戦力を誇ったが当時から日本や米国と比べて選手層の薄さが目立ったと分析した。
韓国では国内リーグの人気を盛り返すためにWBCでベスト4以上の成績が求められ、来年3月のWBCで期待以下の成績を出した場合、「韓国野球はさらに大きな危機に陥る」との見解を示した。
そして最精鋭の代表を構成する環境を整えるにはアマチュアのシステムから細かく設計していかなければならないと主張し、「韓国が名ばかりの野球強国へと転落するのは時間の問題と言えるだろう」と結んだ。
韓国はWBCの1次ラウンドで日本、オーストラリア、中国、チェコ共和国と同組のプールBに属し、3月10日に東京ドームで日本と対戦する。