2022年12月27日に放送された「プロ野球戦力外通告」(TBS系)での、元オリックス・バファローズ海田智行投手の態度が視聴者の間で賛否を呼んでいる。
「どうしようって感じだね。バッピか......」
海田投手は社会人野球を経て2011年ドラフト4位でオリックスに入団し、長年中継ぎ投手としてチームに貢献してきた。しかし2022年のシーズンオフに戦力外通告を受けた。
番組では、トライアウトを受け現役続行の道を探る海田投手の密着取材中、連絡が届いた。電話を取った海田投手は「(オファーは)特に無く。どこから来てるんですか? 近所? ここの? いくらなんですか?」と渋い表情を見せた。
番組スタッフに詳しい内容を問われると、「阪神のバッティングピッチャーはどうなのか、っていう問い合わせ」とした。オリックスを通じて阪神から打診が届いたという。率直な感想を聞かれ、「いやまず現役が基本線だから。一旦保留してもらって、っていう感じ」とあくまでも現役にこだわる姿勢を見せた。
自宅ソファで背もたれに身を預けた海田投手は、妻に「阪神のバッピで700万円だって」と報告。妻が「いいじゃん、だめ?」とすると、「バッピかぁ......」と不服そうな表情を浮かべた。
妻が「裏方さんって大体どこも同じ値段なの?」とすると、海田投手は「いや700(万円)は多いと思うよ」。しかし「どうでしょうね、どうしようって感じだね。バッピか......」と決めかねる様子だった。「1個電話があったのが、ちょっとほっとはするよね」としつつ、眉間には皺が寄っていた。
妻は「ありがたいけどね、話をいただけるのは。どんなことでもね。(バッティングピッチャーは)やりがいのある仕事だろうけど。チームのためになるしね」としていた。
「いきなり『打ちやすいボールを投げてください』って」
海田投手はひとりでキャンプに出かけ、スマートフォンで他球団の選手が大幅な減額を呑んだという記事を確認すると複雑そうな表情を浮かべた。
「(電話)来なかったね。あと3日って感じだよね。そりゃ厳しいよ...」。翌朝には、「(バッティングピッチャーは)目先はおいしい話かも知れんけど、すごい献身するわけよ。球団とチームに対して。そこにやりがいを感じられるのか。そこかな。今まで打たれたくないボール投げてきて、いきなり『打ちやすいボールを投げてください』って、イメージが湧かない」と悩ましい胸中を語った。
バッティングピッチャーの誘いは断り、期限ギリギリまで待った海田投手だが、現役続行のオファーはなく引退を決断した。4歳の長男、悠壱くんに引退を報告すると、悠壱くんは「サッカーになっちゃうの? 何になっちゃうの?」と無邪気な返答。「(野球が)嫌いになっちゃったの? 嫌いになるの?」と心配そうな悠壱くんに、「好きだよ。悠くんとはずっと野球できるよ」とした。妻から「もう後悔はない? やり切った?」と問われると、海田投手は頷き「後悔なんてものは全くない」と晴れやかな表情を見せた。
28日の野球専門メディア「フルカウント」の報道によると、アマチュア野球の指導と並行して番組でも見せたキャンプ好きの知識を活かしたギアショップの開業を目指すという。
ネット「態度に出過ぎだよ」「取材受けたん偉いなぁ。としか」
SNSでは、番組中の海田投手の態度に対し、賛否の声があがっている。スタッフと会話する際の口調や、バッティングピッチャーのオファーを受けた際の態度などに違和感を覚えたとする声が少なくない。
「インタビュー中にもポケットに手を入れて話したりしていて海田は態度悪すぎでしょ」
「海田さん、不本意なのは分かるけど、態度に出過ぎだよ。阪神のバッピも立派な仕事だよ」
「海田って方なんでずっとスタッフにタメ口なの??そういうとこじゃね?とか思っちまう笑笑笑」
一方で、戦力外通告という厳しい状況で取材を受けている以上、至って普通の反応ではないかとする声も目立つ。
「戦力外通告の番組、海田選手の会話そんな違和感かなあ?夫婦の日常のありのままの雰囲気でよかったんじゃないかな」
「バッピをバカにもしてなかったし、別に態度も悪くないと思うけど...むしろどうしてもピリピリしてしまうあのタイミングでテレビの取材受けたん偉いなぁ。としか思わんかったわ」
「別に海田がバッピのことを見下した発言はしてないよね あくまでも現役に拘ってるし、特徴の違うバッピに向いてないという海田の解釈だと思う あとはプライド」