中日フロントは本当に大丈夫なのか 加藤匠馬の出戻りトレードに「行き当たりばったり」指摘

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   中日がロッテの加藤匠馬捕手を無償トレードで獲得したことを2022年12月26日に発表した。加藤は14年ドラフト5位で中日入団。昨年6月に加藤翔平との1対1のトレードでロッテに移籍していた。

   捕手のコマ不足が懸案事項だった古巣に復帰となるが、中日を取材するスポーツ紙記者は複雑な表情を浮かべる。

  • 中日の立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中日の立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中日の立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

他球団編成も驚いたトレード

「加藤匠は『加藤バズーカ』と形容された強肩が大きな武器。正捕手の木下拓哉に打力では劣りますが、2番手捕手としては心強い存在だった。昨年に桂依央利、石橋康太に後塵を拝する形で1軍出場がなく、トレード移籍したが、『なぜ放出したの?もったいない』と他球団の編成が首をかしげていた。今回出戻りの形で獲得できたことは幸運ですが、トレードがその場しのぎの補強策で行き当たりばったりになっていないか気になります」

   加藤匠は19年に自己最多の92試合出場。その後は出場機会を減らしたが、シーズン途中にロッテにトレード移籍した昨年は57試合に出場。打率.095、2本塁打と打撃では苦しんだが、強肩とインサイドワークを武器に投手陣の信頼が厚かった。

   今季は佐藤都志也、高卒ドラ1の松川虎生の台頭で24試合出場にとどまり、田村龍弘も控えていることから、中日にトレードで復帰することになった。

本人は「突然のことで驚いています」

   加藤匠はロッテの公式ホームページを通じ、コメントを発表。「突然のことで驚いています。マリーンズでは約1年半と短い期間でしたが、昨年はプロに入って初めて優勝争いを経験させていただきました。トレードで移籍してきた際に、みんなが温かく迎えて入れてくれて、すぐにチームに馴染むことができました。今年は悔しい1年となりましたが、このマリーンズの1年半は本当に充実していました。ファン、選手、首脳陣、マリーンズ関係者の皆さまには感謝の気持ちしかありません、これからドラゴンズに、また戻ることになりますが、プロに入って優勝をしたことがないので、立浪監督を胴上げをすることを目標に、その1つのピースとなれるように頑張りたいと思います」とロッテへの感謝の思いと共に、中日での決意表明を力強く誓った。

   ロッテでの経験は、中日に復帰しても生きるだろう。来季の活躍に注目だ。(中町顕吾)

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