プラモデルのキット、塗料、工具などがそろうコンビニが愛知県安城市にあるという。セブン-イレブン安城デンパーク東店だ。
イギリス発のミニチュアゲーム「ウォーハンマー」の正規販売店に登録されるなど、コンビニとは思えない本格的な品ぞろえがSNSで話題になっている。
「近所の電気屋よりよっぽど揃ってるぞ...」
注目を集めたきっかけは、ツイッターユーザー・りりももさんの紹介だ。2022年12月19日、商品棚の画像とともにこうツイートした。
「おいおい、近所のセブンイレブン、ついにシタデルまで置き出したぞww」
コンビニ内には、ホビー用塗料「CITADEL COLOR(シタデルカラー)」がずらりと並ぶ。続くツイートによれば、ガイアカラーなど定番の塗料や、工具やマテリアル、キットも取り扱われているという。
りりももさんのツイートは27日までに、1700万回以上表示され、約7000件のリツイート、約6万1000件の「いいね」が寄せられる反響があった。リプライ欄には「近所の電気屋よりよっぽど揃ってるぞ...」「コンビニなのに専門店に近い位、力入ってますね」「こんな夢のようなコンビニが存在するとは・・・」などと驚く声が寄せられている。
さらにターナー色彩(大阪市)の公式ツイッターアカウントも「弊社の絵具も加えていただきたいなぁ...」と反応した。
「モデラーにとっては、凄いの一言でした」
りりももさんは取材に対し、今回ツイートしたシタデルカラーについて、「県内、全国でもほとんど扱ってない海外メーカーの塗料」と説明する。シタデルカラーはウォーハンマーと同じゲームズワークショップから発売されており、同店は正規販売店に登録されている。
りりももさんが初めて同店を訪れたのは2年ほど前、「モデラーにとっては、凄いの一言でした」と振り返る。専門店でもなかなか販売されていないマテリアルなどがほぼ揃っていたそうで、模型作りに重宝しているという。
「会社員なので制作時間は夜中が多く、制作中に塗料が足りなくなることも多々あります。そういう時は制作を諦めて、翌日に模型屋に買いに行かないと制作出来ません。ですが、制作に締め切りがある場合はそうはいきません。そんな時、24時間年中無休はほんとに有り難いです。塗料に限らず、ヤスリや制作に必要なものがほとんど揃っているのも有り難いことです」
こうした取り組みについて、セブン&アイ・ホールディングスの広報センターは26日、取材に対し「今回ご質問いただいたプラモデル関連商品の取扱については、個店による品揃えの一環と伺っています」と説明した。