暴風雪で大規模停電...北海道電力に寄せられた「お叱り」と「温かい声」 SNSでは作業員へ労い続々、迅速対応も評価

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   暴風雪の影響で北海道の一部地域で停電が続いていたが、2022年12月25日深夜に解消した。

   復旧作業を進めてきた北海道電力には"お叱り"の声も多数あったというが、「励ましや作業員の安全をご心配いただくなどの温かい声もたくさんいただき、感謝の念に堪えません」と謝意を示した。早期復旧には、自治体との協定が効果を発揮した。

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「あんな悪天候の中、皆さん本当によく頑張ってくれました」

   12月22日からの暴風雪で送電線を支える鉄塔が倒壊し、北海道では北電の発表ベースで最大2万6000戸(23日23時時点)が停電した。移動発電機車を使うなどして24日19時30分までには820戸と大幅に復旧が進んだ。

   しかし、25日8時には倒木による送電線断線で停電戸数がふたたび1万9500に跳ね上がった。7時間後には220戸まで減少し、この日の23時40分までに道内の停電は解消した。延べ停電戸数は約13万4000戸に上った。

   北電は26日未明に「長時間にわたる停電により、多くのお客さまにご不便、ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます」とSNSなどで謝罪。「多くのお客さまからお叱りの声をいただきました」とする一方、「励ましや作業員の安全をご心配いただくなどの温かい声もたくさんいただき、感謝の念に堪えません」と述べた。

   ツイッターでは「作業員の方もご家族だって不便、不安を募らせておられたでしょうに復旧作業に尽力くださって感謝しかありません」「あんな悪天候の中、皆さん本当によく頑張ってくれました」「インフラを担う皆さんの大切な役割を改めて思うところです」とねぎらいが多く寄せられ、「紋別市民です。御社及び協力会社さんのお陰で、早期の復旧が叶いました」「鉄塔が壊れ、倒木した状況の中数日で復旧して頂いた事に感謝しています」と迅速な対応に映った人も少なくなかったようだ。

   北電は7月までに、北海道および道内全179市町村と「大規模災害時における相互協力に関する基本協定」を締結していた。2019年9月に発生した台風15号による長期停電を教訓とし、停電復旧の迅速化を図るためだ。

   具体的には「電線などに掛かる倒木や道道・市町村道上に倒れた電柱等の除去作業を各自治体へ要請できる」「施設・敷地・資機材などの資源提供」「停電情報・被害状況の情報共有」などが盛り込まれており、今回の停電で生かされた。

   藤井裕・北電社長は25日の道災害対策本部員会議で、「道の方から、道路の警戒作業とともに除雪を鋭意進めていただき、スムーズに現場に入れた」と協定の効果を述べている。この日の送電線断線の補修作業では、道路から現場までの積雪量が多く、資機材運搬に時間を要した。道の協力がなければ、作業は長期化していた可能性があった。

北電ツイッターより
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