消えたWeb小説への愛を呟き続けたら...10年後にまさかの展開 熱烈ファンの思いが生んだドラマ

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   SNSのおかげで、作家のもとにファンの声が届きやすくなっています。Twitterでファンが作品への愛を発信したことで、思わぬドラマが生まれた例もあります。

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)が、今回はTwitterユーザーの心をゆさぶる「作家とファン」の話題について探ってみました。

  • SNSが近づけたクリエイターとファンの距離(画像はイメージ)
    SNSが近づけたクリエイターとファンの距離(画像はイメージ)
  • LINEマンガ編集部の公式ツイッターより
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  • SNSが近づけたクリエイターとファンの距離(画像はイメージ)
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縮まるクリエイターとファンの距離

   Twitterでは、クリエイターとファンが交流する様子がたびたび見受けられます。注目を集めたのが、『ハリー・ポッター』シリーズの作者・J.K.ローリングさんからリアクションがあった、というエピソードです。

ファンアートを描いた日本人の元に原作者のJ.K.ローリング本人からリプライが...!「ハリポタ好きで絵を描いててよかった」 - Togetter

   あるTwitterユーザーが『ハリー・ポッター』と『ファンタスティック・ビースト』をモチーフにしたファンアートを投稿したところ、なんと原作者のローリングさんから称賛のリプライが届いたそう。

   ローリングさんは、海外のファンのリプライから日本人によるファンアートの存在を知ったそうです。SNSのおかげで国境も言語も越えて、クリエイターとファンの距離が縮まったことがわかるエピソードです。

ファンの熱意がクリエイターの支えに

   ファンの声が作品にポジティブな影響を与えることもあります。

   講談社の公式漫画アプリ「マガジンポケット(マガポケ)」で連載されていた陸上競技漫画『ひゃくえむ。』は、アプリ内でお気に入りランキング1位を獲得するなど高い評価を得ていましたが、作者の魚豊(@uotouoto)さんは「単行本は出ないそうです」とツイート。投稿を見たファンからはTwitterに疑問の声が上がっていました。

   この投稿の約2週間後。魚豊さんは、単行本化が決定したことをツイッターで報告。アプリ内での評価データに変化が起きたことから担当者が動き出し、一転、単行本の刊行が決定したと伝えました。一度「出版しない」と決まっていた作品がこのような形で覆り、出版に至るのはとても異例なことだそうです。

   Twitterでは「めでたすぎる」「あきらめずに毎日応援ボタンを押してよかった」など、発売決定を喜ぶ声が集まりました。

講談社の人気陸上漫画「ひゃくえむ。」が単行本すら出ないと決まり動揺のファン→反響の多さに異例の発売決定 - Togetter

ファンがWeb小説をコミカライズ、10年越しの思いが実る

   もうひとつ、ファンの長年の思いが実を結んだエピソードもあります。

   漫画家のコマkomaさんには、10年ほど前に夢中になって読んでいたWeb小説がありました。ところがある時、小説の更新が止まってしまったのです。コマkomaさんは「もう作品が読めない」という悲しみを抱きつつも、Web小説のファンアートを描き続けることで作品への愛を表現してきました。コマkomaさんのツイートを遡ると、何度も繰り返し作品への思いを呟いていたことが分かります。

   すると、作者本人からメールが届いたのです。

乳の出が変わるほど大好きだったweb小説がある日突然更新を止めた→終了後も愛を発信し続けていたら...漫画家・コマ先生の執念のエピソードが泣ける - Togetter

   作者からのメールは「あのお話の続きを書いています」という嬉しい内容でした。そして2022年、コマkomaさんは正式にWeb小説のコミカライズを担当することになりました。その作品『雨の日と月曜日』は「LINEマンガ」で連載中です。

   好きだった作品を公式に手掛けることができるという、クリエイター冥利に尽きる話を実現できたのは、やはり作品への愛を訴え続けてきたからではないでしょうか。

「いい」の2文字だけでも作家は喜ぶ

   作品への声が届かないと、クリエイターはどうなってしまうのでしょうか。同人活動をしている方がTwitterにアンケートの形で、「同人作品の感想ってどれくらいいただけてますか」と呼びかけた内容が注目されました。

   同人活動をしているTwitterユーザーが、同人誌作品についての感想を受け取れる割合は、頒布した冊数に対し「0.1%以上1.0未満」だとツイート。

   このツイートを受け「しつこいほど(感想を)クレクレしてたら5%になった」という声もありましたが、アンケート全体の結果はやはり「1.0%未満」となったそうです。

同人作品への感想は1%未満...作家とファンのすれ違いが引き起こす悲劇について - Togetter

   いっぽう、読者の立場からは「自分から感想なんか送られても嬉しくないのでは」と遠慮して何も送らないという声も。中にはコミケで手に入れた同人誌すべてに感想を送っているという人もいましたが、かなりの少数派のようです。

   同人作家の皆さんは「いい...という2文字でいい」「ちゃんとした感想でなくても『萌えました』の一言でいい」とのこと。もちろん「商業作家も同じです」という声もありました。

   このようにTwitter上では、ファンの声の持つ影響力の大きさがうかがえるエピソードが多数見られます。クリエイターにとってファンの声は命綱といっても過言ではありません思いを言葉にして伝えていくことの大切さをあらためて感じますね。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。

   今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

今回の記事で紹介したまとめ一覧

ファンアートを描いた日本人の元に原作者のJ.K.ローリング本人からリプライが...!「ハリポタ好きで絵を描いててよかった」 - Togetter

講談社の人気陸上漫画「ひゃくえむ。」が単行本すら出ないと決まり動揺のファン→反響の多さに異例の発売決定 - Togetter

乳の出が変わるほど大好きだったweb小説がある日突然更新を止めた→終了後も愛を発信し続けていたら...漫画家・コマ先生の執念のエピソードが泣ける - Togetter

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