来年3月に開催されるWBCは、侍ジャパンにメジャーリーガーたちも参戦する。
ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)、鈴木誠也(カブス)が出場の意向を表明。スポーツ紙デスクは、3人の参戦のメリットを強調する。
「首脳陣も3人を頼りにしている」
「戦力としてプラスになるだけでなく、彼らと一緒にプレーすることがNPBの選手たちの大きな刺激になる。技術、メンタルの両面でたくさんのことが得られるでしょう。普段メジャーの選手たちとプレーしているので、他国の選手たちと対戦した際の生の情報を得られる。首脳陣も情報収集をする上で、3人の選手を頼りにしていると思います」
注目されるのは、4番打者だ。
今季史上最年少の三冠王に輝き、日本記録の56本塁打を樹立した村上宗隆(ヤクルト)が最有力だったが、大谷と鈴木が出場することになればぜいたくな悩みが増える。
鈴木は昨年の東京五輪で4番に座った。準決勝まで15打数1安打、打率.067と打撃不振に苦しんだが、決勝・米国戦ではマルチ安打を放って3度出塁。金メダル獲得に安どの表情を浮かべていたのが印象的だった。大谷は二刀流で今季15勝&34本塁打をマーク。昨年は46本塁打でタイトル争いを繰り広げるなど、メジャーを代表する長距離砲であることは周知の事実だ。
4番村上、5番鈴木がベスト?
「4番は大舞台を意気に感じる村上が合うと思います。鈴木は5番に座って、勝負強い打撃を発揮してほしい。大谷は打つだけでなく、足が速いのでエンゼルスの時と同様に1、2番がしっくりくるのでは。どの打順でもこの3人が打線の軸になることは間違いありません」(スポーツ紙記者)
最強のメンバーをどのように起用し、力を発揮させるか。栗山英樹監督の手腕に要注目だ。(中町顕吾)